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2016年11月28日 (月)

広島・四国西南部旅行 広島編 その5 呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)4 第11海軍航空廠

このシリーズ、前回の記事では呉海軍工廠で製造された艦艇について触れました。

今回は呉海軍工廠の支所として開設された広支廠が独立し、第11海軍航空廠となり、海軍最大の航空機試作機関となって行く歴史を見てみます。

62_141219_museum8 博物館内に展示されている零戦六十二型
零戦の最終量産型となったタイプで五十二型丙/五十三型の胴体下に250kg、もしくは500kg爆弾の懸吊架が設けられました。

62_141219_museum3 戦前の日本製の航空機に多く搭載された栄三一甲型エンジン No31707
クランクシャフトを中心に各気筒を放射状に配置した星形タイプ

Dsc02686

零戦は1940年に海軍の制式機として採用されました。この六十二型中島82729号は明治基地(愛知県安城市)所属の機体で第210海軍航空隊所属機でした。終戦の1945年8月6日夕刻、エンジントラブルで琵琶湖に不時着水し、1978年1月に引き揚げられたものです。

1889年、呉鎮守府が設置され、造船部が小野浜造船所を管轄するようになりました。
1895年、仮設呉兵器製造所が設立され、小野浜造船所は閉鎖されました。
1897年、呉海軍造兵廠に改称され、初の軍艦「宮古」が進水しました。
1903年、造兵廠と造船廠が合併し、呉海軍工廠となりました。

1921年1月15日呉海軍工廠広支廠が開設
  第一次世界大戦後、戦闘兵器として航空兵力の重要性が認められ、航空機部、造機部、旗艦研究部、会計部が置かれました。
1923年4月1日、広支廠から広海軍工廠
  組織が拡充され、機関研究部が新たに置かれました。
1932年に横須賀鎮守府に海軍航空工廠が設置されるまでは航空機関連の研究開発は広のみで行われていました。

因みに1945年まで存在した、中島飛行機の創業者中島知久平は横須賀海軍工廠造兵部員として飛行機開発を担当していました。

1941年10月1日、航空機部が独立して、第11海軍航空廠が設置され、航空機生産は拡大して行きましたが、戦局の悪化、空襲を受け、1945年5月5日には集中攻撃により、壊滅的な被害を受け、6月26日、廃止となり、第11空廠に吸収されました。

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開発・製造された航空機

1923年 イギリスのアブロ陸上練習機 F5号飛行艇 13式艦上爆撃機 

1927年 R3ロールバッハ飛行艇 15式飛行艇

1930年 90式1号飛行艇 89式艦上攻撃機

1933年 95式陸上攻撃機

1936年 96式艦上攻撃機

1937年 97式2号艦上攻撃機 97式飛行艇

973_141219_museum 97式3号艦上攻撃機

1939年 99式飛行艇 97式3号艦上攻撃機

1942年 2式飛行艇

1944年 局地戦闘機「秋水」

141219_museum_2 零式水上偵察機

141219_museum 紫電21型「紫電改」

1945年 艦上爆撃機「彗星」43型 戦艦・巡洋艦搭載用零式水上偵察機 紫電21型「紫電改」
「彗星」は横須賀の海軍航空工廠の開発ですが、当時、液冷式エンジンのハンドリングのノウハウは殆ど無かったため、整備で問題があり、広で空冷に換装したタイプが開発されました。

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戦後、イギリス、インドによる連合国占領軍が1945年10月6日、広湾に入港し、翌日兵員2万人も上陸し、10月31日、第11空廠は廃止となりました。

敗戦と同時に連合軍の駐留、占領政策により、日本は航空機の製作はおろか、研究、運航が10年間禁じられ、占領下の7年間に各社は解体、他業種への転換を強いられました。新幹線0系の設計を担当した三木忠直氏なども海軍航空技術廠の技術者でした。

朝鮮戦争が勃発し、アメリカ軍が戦闘機の修理、部品供給を日本に発注したことで、航空機産業は復活しますが、1950年代はジェット機、大型旅客機、超音速機への転換期で後発の日本の航空機産業にとって活躍の場は少なく、辛うじて防衛庁向けのアメリカ製軍用機のライセンス生産で三菱、富士、川崎などの大企業が復活できたのに留まりました。

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