京成電鉄の車両たち 5 2代目 3000形 7次車 (3050形)
京成電鉄の2代目3000形の中でも7次車として2009年9月から製造されたグループは番号も3050番台に区分され、仕様が変更されました。
2010年7月17日に開業した成田スカイアクセス向け一般特急列車用に8両編成6本が日本車輌製造で製造されました。成田スカイアクセス開業と同時に営業運転が開始され、京急蒲田ー品川間・高砂ー成田空港間などにおいては最高速度120km/hでの運転が開始されました。
基本的車体構造は6次車と同じですが、空港アクセス列車をアピールするため外観デザインは一新され、空をイメージしたブルー系をコンセプトカラーとし、車体カラーリングは前面ガラス下部に青のマーキングを、側面は各側窓周辺(外板吹寄部)に青のグラデーションカラーを配し、さらに各マーキング上にはヒューマンレッドとフューチャーブルーを表現した細帯に航空機のフォルムを描いたマーキングを施しています。
内装関係
カラーリングが変更され、外観同様にブルー系を基調としてまとめられました。側化粧板には白色系を、妻化粧板には薄いブルーを使用し、床面はブルー系2色柄で構成されています。座席生地は表面に航空機のイラストを入れたもので、一般席は青色、優先席は赤色のものを使用しました。
案内機器類
6次車までのLED文字表示式から、見やすくてより多くの情報を表示できる液晶ディスプレイ (LCD) 方式を京成電鉄の通勤形で初めて採用しました。各客用ドア上部に1基を設置するとともに、日本国外からの乗客への配慮として日本語・英語・中国語・韓国語の4か国語での案内を実施しています。
このほかに空港アクセス特急では日本語・英語2か国語による自動放送装置を採用しており(上野・押上 - 成田空港駅間の京成線内で使用。浅草線・京急線は車掌による案内)、それ以外の運用では自動放送はありません。
走行機器類
制御装置や補助電源装置、台車などの走行機器類は6次車まで同様です。主電動機は三菱電機製のMB-5100-A形とWN平行カルダンの組み合わせとなりました。車両性能については設計最高速度が従来の120km/hから130km/hに向上しました。
電動空気圧縮機(CP)は6次車までのレシプロ式から新AE形でも採用された三菱電機製の周辺機器一体形スクロール式コンプレッサMBU1600Y形(吐出量1,600L/min)を採用しました。冷房装置については三菱電機製CU718形の搭載しました。
編成の構成
形式 3050-1 -2 -3 -4 -5 -6 -7 -8 →浦賀
M2c M1 T M2 M1 T M1 M2c
CP VVVF SIV VVVF SIV VVVF CP
製造年月
3051-1 2009/9
3052-1 2009/10
3053-1 2009/11
3054-1 2010/2
3055-1 2010/5
3056-1 2010/6
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