パリの6つのターミナル駅巡り 北駅 5 BB15000電機
パリの北駅の話題、今回は何度か登場しているフランスのゲンコツスタイル電機です。
頭端式ホームのため、まず牽引機と客車の連結が解かれ、入れ換え機関車が客車の最後部に連結され、客車を引きだし、その後、牽引機が単独で去って行きました。
フランスのゲンコツスタイル電機と言えば、直流1500V用のBB7200、交流25kV 50Hz用のBB15000、そして交直両用のBB22200の3姉妹で”Nez Casse"(broken nose) familyとして有名ですが、北駅で目撃したのは全て交流版のBB15000 でした。
オール2階建ての通勤客車を牽引して到着した43号機 塗装パターンが違います。
SNCF class BB15000はAlsthomとMTEにより、1971年から1978年までに製造されました。発注は1968年にまず5両、1969年に10両、1970年にさらに10両、そして1973年に40両という形で行われ、最初の5両が納入されたのが1971年でした。
この時の塗装はthe overall-green "Maurienne" liveryでした。残りは全てTEE-Arzens livery(写真にあるオレンジ基調のもの)で登場しました。こうしてBB15000シリーズは北東、東部の交流25kV電化区間の主役になって行きました。
しかし、TGVによるサービスが開始されると従来の機関車牽引の優等列車牽引の仕業からローカル列車牽引に役割がかわって行きました。
それにしてもパリの北駅、2009年3月のことでしたが、相次いで電機、ディーゼル機牽引の長短距離の旅客列車が入線しては、出発して行き、昭和50年代以前の上野駅を見ている気がしました。
以前にも出てきましたが、SNCFの機関車は部門ごとの番号を頭に付けており、
長距離旅客輸送部門(VFE):100,000番台
中距離旅客輸送部門(CI):200,000番台
地域旅客輸送部門(TER):500,000番台
首都圏旅客輸送部門(Transilien):800,000番台
貨物輸送部門(Fret):400,000番台
インフラストラクチャ部門(RFF):600,000番台
となっています。側面の番号はペイントされているので、数字が付加しやすいようですが、妻面の番号はスペースの関係などもあり、以前のままというケースも多いように思います。
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