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2017年1月14日 (土)

南入曽車両基地電車夏まつり2016 その4 車両基地について

2016年8月20日に南入曽車両基地で開催された「電車夏祭り2016」、残るトピックとしては、「2000N系8連の床下見学」と「車両基地の仕事の紹介」を考えているのですが、前者は別のシリーズ西武2000N系を製造順に追っかけているシリーズがあり、そちらでまだ8連の話題が出てきてないので後に回し、こちらでは南入曽車両基地の紹介をしたく思います。

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開所は1969年10月でした。新宿線の輸送力増強に合わせて150両収容の検車区として開設されました。当時は上石神井検車区の支区でした。2001年7月に新宿線の本所となりました。

所在地:埼玉県狭山市南入曽1140
敷地面積: 68090㎡。
収容能力: 250両

ピット線は170mのピット線が4本
修繕線は2本、洗浄線があります。洗浄線は2006年新所沢6号踏切の道路拡幅工事で新設されたそうです。

所属車両は 新宿線所属の
10000系 NRE
30000系
20000系 8連(20050代)
2000系 8連全車と6連、4連、2連の一部

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職員数でしょうか、63名だそうです。組織としては以下の様に技術系と事務系があります。また正規、非正規の雇用に分かれているかも知れません。

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仕事は電車の検査、修理

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組織体制図です。
事務系(庶務、会計(予算・給与)、厚生等)と技術系からなり、技術系は3班体制(月検査、列車検査、機動)で機動班はさらに添削担当と特急担当に分かれています。

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車両基地のメインの仕事である検査は10日以内の検査(列車検査)と3ヶ月以内の検査(月検査)に分かれます。

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列車検査 一般には「仕業検査」とも言われ、2~6日毎の周期で行われる検査ですね。
国土交通省令第89条には「列車検査」と書かれています。東京メトロでも10日程度で実施していますが、新幹線車両では消耗がはやいため48時間毎に実施されているそうです。

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月検査 こちらは「交番検査」とも呼ばれ、国土交通省告示第5条では「状態・機能検査」に相当する検査です。新幹線電車では30日、無軌条電車(トロリーバス)では1ヶ月、蒸気機関車は40日、その他の車両は90日、もしくは3ヶ月と定められています。
上のパネルにあるようにそれ以上の重要部検査や全般検査は武蔵ヶ丘車両検修場で行われます。

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何かが起きた際に機動的に対応するのが機動班の役割かと思います。

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そう言った不測の事態だけで無く、普段からコンスタントに対応している仕事として

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車輪の転削や

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特急NRA車の室内清掃、汚物タンクの処理などが機動班の対応事項となっています。

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基地内には車輪転削のための施設や汚物処理の施設があります。汚物処理施設は1993年の新宿線NRE「小江戸」運行開始時に設置されました。

そして最後に

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各種災害に備えての訓練も実施されています。

以上、展示パネルに基づいた車両基地の紹介でした。

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コメント

B767-281様こんにちは。一段と寒いですね。今朝は庭の水道が凍っていて、しばらくしたらカキ氷状の物が出てきました^_^さて、電車の研修もだいぶ変わりましたね。昔は2年毎の要検、4年毎の全検と分かりやすかったですが、今は休車にして期間を調整するなどわかりにくい感じです。それだけMF化が進んだと言うことでしょうか。西武の電車は塗料がいいのか、退色があまり感じられません。

細井忠邦さま、おはようございます。

毎年のことながら、センター試験の行われる今頃が、一年で最も厳しい寒さとなりますね。
家の中でも寒さを感じる時期ですね。

わたしも西武や東武のイベントに参加して、大手私鉄の最近の検修体制がよく分かった気がします。
一方で先日の9108Fのように意外と復帰に時間のかかるケースもあり、それはそれで苦労があるのかなとも思います。

遅くなりましたが、
新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

今朝は練馬でもマイナス4.7℃まで冷えました!

南入曽は、もっと寒かったのでしょうね!

昔は検査期日の下に所属の入が入っていましたが、
101系冷房車が新宿線にも配備されたときには
4両編成が上、6両編成が入で 新所沢で朝夕に分割併合がされていたのが記憶にあります。

バイクで南入曽の前後踏切から 様子を確認すると、やはり今でも黄色2000系が目立ちます。

南入曽に駅を作る計画もあったようですが、色々と難題があり、未だに作られていません。


近日、新狭山まで仕事があるので 南入曽の様子を眺めたいと思います。

準急豊島園さま、おはようございます。

101系の冷房車の分割の時代、懐かしいですね。確かにあのころは車両の所属標記がありましたね。

南入曽の駅の話題、私も耳にした憶えがあります。

本年もよろしくお願いいたします。

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