都営地下鉄新宿線~京王線に乗って 1 都営10-300R形の引退
これまで拙Blogでは京王線~都営新宿線系統の話題は触れたことがありませんでした。
井の頭線は大学の1,2年時代、毎日のように利用していたのですが、京王線の方は1967年から1968年の小学6年の頃、下高井戸~明大前間で利用したくらいで、あとはあまり乗る機会はありませんでした。
39Tは9:20大島止まりの運用で既に表示は回送になっています。先頭車2両と中間車での側面のスタイルが全く異なります。
今回は都営の珍車、10-300R形がいよいよ引退と言うことで久しぶりに京王線~都営地下鉄線で撮影を試みました。10-300R形はその最後の編成(10-330)がFINAL RUNということでステッカーを表示して走り出したのが2月3日から、そして2月14日に最後の営業走行を終え、17日に相模線の若葉台検車区の廃車回送されたとのことです。
2017/2/11 若葉台 10-300R形10-330編成
2017/2/11 京王よみうりランド 10-300形10-380編成 比較のため
都営地下鉄新宿線は開業時から10-000形が導入され、2005年5月14日のATCと列車無線の更新時には試作車で30年、初期車は25年以上が経過し、車体の老朽化が進んでいました。都営地下鉄は10-000形の置き換えのため、10-300形を導入しますが、最初の6編成(第31~36編成)については、当初6連だった10-000形第01~18編成の8連化の際に増備された1986年製の14両および1988年製の22両のオールステンレス車を更新改造、先頭車のみ保安装置の更新のため交換する方法を採りました。このときに製造された12両の先頭車(10-310~10-360、10-319~10-369)が10-300R形と呼ばれました。Rは改修のrepair もしくは改造のreconstructionの頭文字に由来するとのことです。
10-300形については次回以降の記事で触れますが、10-300R形は10-000形と編成を組むため、行先表示・運行番号設定器や空気式のドアエンジン、ドアチャイム、自動放送機器などを10-000形7・8次車(10-250F~10-280F)と同様の機器としました。TIMSモニタ画面は搭載されず、フルカラーTNS装置モニタ画面のみが搭載されました。車内案内表示器も10-000形7・8次車と同様に千鳥配置で設置され、車椅子スペースも両先頭車のみに設置されました。10-000形の低圧補助回路は三相交流200Vですが、10-300R形の補助回路には三相交流440Vを使用するため、昇圧変圧器を設置しています。
登場時、10-300R形は経年の低い10-000形3編成分と組むため、10-300R形をデビューさせるためには10-000形3編成が必要となり、10-300形はATC更新までは営業運転に就けないため、10-300R形先頭車を暫定的に10-000形中間車6両と組ませることにしました。
10-310F 10-310+10-010F中間車6両+10-319
10-320F 10-320+10-070F 〃 +10-329
10-330F 10-330+10-080F 〃 +10-339
10-340F 10-340+10-160F 〃 +10-349
10-350F 10-350+10-180F 〃 +10-359
10-360F 10-360+10-060F 〃 +10-369
ATC更新が終了し、10-300形が増備され、編成に余裕がでた時点で、正規編成化がなされ、組み込まれた中間車に関しては以下の改修がなされ、改番されました。
正規編成化の時期はそれぞれ
10-310F:2005年9月
10-320F:2005年11月
10-330F:2006年3月
10-340F:2006年6月
10-350F:2006年9月
10-360F:2006年12月 でした。
1)補助電源装置である静止形インバータ (SIV) の新設 (10-3x2・10-3x6・三相交流200V出力・容量210kVA)
2)パンタグラフの1基化 (10-3x5)
3)つり革を先頭車と同一のものに統一
4)先頭車と同様の車内案内表示器を千鳥配置で新設
5)車内スピーカーの更新と車外スピーカーの新設
6)種別表示器を塞ぎ、行先表示器を拡大し種別・行先一体表示のLED式への変更
7)火災対策として床敷物を塩化ビニル材からゴム素材に変更し、天井の一部については更新。戸当たりゴムを黒に変更。
昭和61年製造の銘板が示すようにレトロな雰囲気が漂う10-000形由来の車内
10-300R編成と10-300編成の先頭車の違いは
帯の配色 (上の写真のように)10-300形は青(運転室まで)の下に太い黄緑、さらに青が下に入るのに対して、10-300R形は青(運転室まで)の下に細い黄緑で、乗務員室扉まで帯がかかっています。
走行機器、ドアチャイム、ドアエンジンや開閉動作が10-300形はJR東日本E231系500・800番台とほぼ同じなのに対して、10-300R形は10-000形と同じです。
10-300R形の廃車は2015年度から開始され、2015年度に10-340、10-350編成がまず廃車となり、2016年度には10-310、10-320、10-360編成、そして最後まで残った10-330編成が先日廃車となり、形式消滅となりました。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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B767-281様今晩は。久しぶりのお湿りで空気の乾燥もなくなり良い感じです。さて京王線界隈にようこそお越しくださいました^_^10-300R最後は呆気なく去って行った感じです。木に竹を継いだようで、中間車の老朽化が進行したらどうするのか?と思っていましたが、運命を共にするとは。201系亡き今あのチョッパサウンドも風前のともし火でしょうか。京王電鉄
方も間も無く新5000系が現れて久しぶりに変化がありそうです。巷では7000系に廃車が出るのでは?との声も有りますが、VVVFにしたばかりですから、私はそれはどうかな?と思います。話が広がり失礼いたしました。
投稿: 細井忠邦 | 2017年2月20日 (月) 19時11分
細井忠邦さま、おはようございます。
まさに、京王線は細井さまのホームグランドですね。
10-300Rの逝き方、私も最後の1編成しか追っかけられませんでしたが、あっという間でしたね。
未だ、10-000系の方が数編成残っており、あの独特の顔の電車もしっかり記録しておかなくてはと思います。
それにしても京王線と井の頭線、成り立ちが別の会社とは言え、軌間が違うといのも面白いですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年2月21日 (火) 05時39分
単純に後発増結用の各2両の有効活用だけ考えるならば中間車だけ最老朽車を廃車して組み込む方が合理的だったのではないかと思いますね。もっともR系の先頭車はいわゆる“手抜きステンレス(走るルンですと皮肉るタイプ)”なので消すのが簡単な方がいいという考え方もありだったとは思いますけど…
てゆーか、そろそろ10-300も初期タイプは置き換えの声がかかっても何ら不思議ではなくなりつつありますが、西の地下鉄では一見電車とは思えないぶっ飛んだデザインの新車が万博アクセスアピールカー的にデビューしてきたので、東の地下鉄でも新宿線のポストカーに京王5000系級の流線形を期待したいです。
投稿: ねこたろう | 2023年6月25日 (日) 13時39分
ねこたろうさま、こちらにもありがとうございます。
大阪の地下鉄の車両、まだ実物を見てませんがかなりユニークなスタイルですね。それに比べると東京、特に都営地下鉄の場合、何かスタイルがいまいちに感じます。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2023年6月27日 (火) 04時03分