大井川鐡道井川線に乗って その4 貨車について
大井川鐵道井川線の車両に関する紹介、最後は貨車です。
貨車に関しては千頭駅と川根両国駅の間に何両か貨車が纏めて停まっているのが見えたのですが、動いている車内から撮影は難しく、上の写真のイベントマップにある「お絵かきかしゃ」でキャンバスの役割を果たしていたcワフ0形cワフ1,4の写真を撮ったに留まりました。
イベントの時間には白墨でしょうか、貨車の車体に思い思いの絵や字が描ける企画でした。
井川まで往復して帰ってきた時にはすっかり綺麗に消されていました。
このcワフ0は1953年12月に4両が日本車輌製造で製作されました。車体は半鋼製で自重5.0t、荷重は4.5tです。
全長 5850 mm
車体長 4950 mm
全幅 1950 mm
車体幅 1800 mm
全高 2600 mm
制動装置 自動空気ブレーキ
最大の特徴は井川線用と大井川本線用の連結器を双方備え、両妻面に上下に並んで2つ装備していることです。これは本線では連結器の中心線がレール面から880mmなのに対して、井川線の車両は640mmとなっているためで、これらの貨車を間に挟むことで連結器変換アダプター(控車)の役割を兼ね備えています。
もちろんアプト式区間通過などのため、井川方のクハ600形から千頭方のDD20形を制御するための引き通し線も持っています。
連結器取り付け、特に上段の並形自動連結器の緩衝器と復心装置を内蔵する必要があったことから、床の両端部が一段持ち上げられていること、さらに車掌室の出入り口が片側面にしかなく、反対側は窓のみとなっていることも大きな特徴です。
現在は貨物輸送は行われていませんが、かつては材木等を積載したcトキ200形がcワフ0形を介して、E10形電機や本線用貨車に繋がり、新金谷駅まで直通運転されたそうです。貨物輸送終了後の今日も石炭ガラ輸送列車で同様の運転形態が採られているそうです。
cワフ2,3に関しては本線用連結器を取り外し、井川線専用として社用品輸送に用いられているそうです。
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