JAレジの777 4 ANAが導入した777-300
ANAが導入したBoeing 777、今回は-300です。後に登場した長距離タイプの-300ERは含まれません。
-200が400席タイプであったのに対して、-300は主翼前を5.33m(10フレーム)、主翼後を4.80m(9フレーム)の合計10.13m延長させた機体で、500座席のキャパシティを持つ機体となりました。
長い胴体長ゆえに後方下部にはテールスキッドを装備、さらにGMCS(グランド・マニューバ・カメラ・システム)が搭載され、主脚が誘導路からはみ出さないようにコックピットで監視できるようになりました。
ローンチカスタマーはキャセイパシフィック航空で、ANAもJALも開発決定直後に発注を決定しました。
ANAの場合は747-100SRの後継機という位置づけで、1998年から導入されました。エンジンは3メーカー(P&W, GE,RR)から選択可能で、3社ともに-300用に推力増強型エンジンをラインナップしましたが、GE-90-92/94エンジンを選択した会社はなかったそうです。ANA,JALともにPW4090を選定しました、
ANAの1号機JA751Aと2号機JA752Aは「風」をイメージしたスペシャルマーキングで導入されました。
JA751Aは1998年7月3日に羽田に到着、7月10日の羽田~小松線、羽田~広島線でラインデビューしました。この時のキャビンはスーパシート18席、普通席459席、の477席仕様でした。
モノクラスで550席まで可能だそうですが、有償飛行での世界最多座席供給数はANAが国内線で運航していた525席が最大だそうです。747SR時代からの流れで、国内線でハイデンシティ運航が行われており、現在のANAの座席数は514席となっています。
2006年7月にキャセイパシフィック航空が受領した機体(B-HNQ)が最終生産機で、総生産機数は60機と少なく、ANA7機、JALも7機で、777シリーズの中では米国、欧州系のエアラインが唯一導入していたいモデルという特徴があります。
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コメント
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B767-281様こんにちは。777も-300になるとかなり長い感じですね。それにしても500人越えですか、乗りたくないですね。特に真ん中に挟まれたら辛そう。さて777Xという計画があり、そこそこ受注を集めているようですが、ボーイングのことゆえ心配です。色々な機種が飛び交って欲しいですが。
投稿: 細井忠邦 | 2017年4月30日 (日) 12時19分
細井忠邦さま、おはようございます。
私も777については登場した頃の知識で-200と-300があるのくらいは理解していたのですが、さらにERがメインで-200にはさらにLRがあるのまでは知りませんでした。
747-400が退役した後となっては長距離国際線の主役は777でしかも-300ERが現在はその座にあることを漸く理解した次第です。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年5月 1日 (月) 05時38分