大井川鐵道 蒸気機関車 C11形式 190号機
昨日の記事に続いて大井川鐵道で活躍する蒸気機関車C11形式190号機です。
2017/3/12 新金谷車両基地
C11形はC10形の改良増備車として1932年から登場しました。形式でいうとC10形のあとに1931年C54形が登場し、その後、薄鋼板部品の接合に電気溶接を採用し、軽量化を図り、運転整備重量を66.05t、動軸重を13t以下の12.5tに抑えることができたのがC11形式ということになります。
190号機は141号機から246号機までの3次形に属します。貨物列車牽引用に軸重を増やすため、水槽容量が増大されました。サイドタンクの下端が運転室床面より低くなり、背部炭庫の上辺が水平となったのが構造的特徴です。
沖田祐作氏の機関車表データによると
C11190 川崎重工兵庫工場=2361 1940-09-11 S66.1t1C2t(1067)
車歴;1940-09-11 製造→ 納入;国鉄;C11190→ 配属;仙台局→1940-09-11 竣工→
配置[仙鉄達754];仙台→1943-00-00 早岐→1945-08-00 現在;早岐→ 西鹿児島工場→
1950-10-15 熊本→1970-05-10 全検→1974-04-25 休車→
1974-06-12 廃車[工車203];熊本→ 保存;熊本県八代市個人;C11190→
2001-00-00 譲渡;大井川鉄道;C11190→2001-06-23 フェリーにて御前崎港到着→
2003-07-17 試乗運転開始→2003-07-19 営業運転開始
1940年9月11日に川崎重工兵庫工場で竣工、仙台局に配置、戦後は早岐へ転属、最後は熊本で1974年6月12日付けで廃車となっています。その後、八代市で個人が静態保存していましたが、2001年に大井川鐵道に譲渡され、2年間かけて整備され、2003年7月19日から営業運転が開始されました。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 大井川鐵道 蒸気機関車 C10形式 8号機 | トップページ | 西武2000系 2007F 台湾鉄路管理局協定締結記念電車 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
「蒸機C11」カテゴリの記事
- 直方市石炭記念館の蒸気機関車 C11 131号機(2020.09.01)
- 公園保存蒸機 中間市垣生(はぶ)公園に保存されているC11 260号機(2020.08.28)
- 速報版 岡山、広島、鳥取、兵庫を巡る旅 二日目(2019.08.04)
- 18切符2日目の旅 下今市から東武ワールドスクウェア駅へ 6 SL C11 207「大樹」試運転の様子その2(2017.08.02)
- 18切符2日目の旅 下今市から東武ワールドスクウェア駅へ 5 SL C11 207「大樹」試運転の様子その1(2017.08.01)
「民鉄:大井川鐵道」カテゴリの記事
- 日本工業大学工業技術博物館の2100形2109号機 その1(2020.09.10)
- 新金谷駅SL広場に保存されているC12 164号機(2020.07.29)
- 大井川鐵道 (元西武鉄道) 電気機関車 E31形 2 大井川鐡道譲渡後(2017.04.14)
- 大井川鐵道 (元西武鉄道) 電気機関車 E31形 1 西武鉄道時代(2017.04.13)
- 大井川鐵道 電気機関車 ED501(2017.04.08)
コメント
« 大井川鐵道 蒸気機関車 C10形式 8号機 | トップページ | 西武2000系 2007F 台湾鉄路管理局協定締結記念電車 »
B767-281様お早うございます。なるほどこちらがタンク機関車の真打といった感じですね。C62などに軸重軽減タイプがあったのは知っていましたが、貨物牽引用に軸重増加を行っていたとは!なかなか奥が深いですね。C11と言えば、青梅鉄道公園のC111を思い出します。ナンバープレートの1の間が詰まっていて面白いです。
投稿: 細井忠邦 | 2017年4月 1日 (土) 08時22分
細井忠邦さま、おはようございます。
私もC11がこんなバリエーションがあったことは、最近知りました。
青梅鉄道公園のC111号機、言われて写真を見てみると確かに番号の数字間隔が詰まっていますね。
デフレクターの上部の曲がったフレームも特徴的ですが。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年4月 2日 (日) 05時36分