JAL Boeing 767-300 Special MarkingsやWinglet装着機について
JALのBoeing767のフリートの歴史はそれまで国内線に投入されていたDC-8-61の後継機として1985年7月、8月、11月と3機の-246タイプ(JA8231、JA8232、JA8233)を導入したのが始まりでした。
ANAのように-281タイプを25機も導入することはなく-200タイプはこの3機のみでした。エンジンはそれまでP&WのJT-9DとGEのCF6の選択肢がありましたが、747やDC-10-40での運航実績があったJT-9Dが選択されました。
1996/10/19 HND JA8232 Boeing 767-246 cn23213 ln118
羽田空港旧国際線ターミナルからの撮影
その後、-300タイプのローンチカスタマーとして1986年9月にJA8234が導入され、2011年12月のJA659Jまで60機が導入されました。
1996/10/13 HND JA8267 Boeing 767-346 cn23962 ln193
予約の電話番号が機体に描かれたスペマーで747ではJA8183、JA8904、DC-10ではJA8540にも登場しました。
JALの767の歴史は日本の航空自由化、憲法の廃止によるJALのローカル線進出、成田空港B滑走路供用開始による中国路線の拡充、羽田の拡張における機材のダウンサイズ化と連動していることが良く分かります。
1995/1/16 HND JA8399 Boeing 767-346 cn27313 ln554
思えば阪神淡路大震災の前日ですが、この日は翌日、長崎で会議あるため、前日から現地入りするために羽田から搭乗しました。
JA8234からの767-346は名古屋~福岡線を皮切りに路線を拡張して行き、名古屋や福岡発着のソウル線にも就航しました。そしてJA8264とJA8266は国際線仕様機として導入され、DC-8-61に代わって成田~マニラ線などに就航しました。
1990年代になると南西航空(現在のJTA)の路線にJA8253が夏季にウエットリースされたり、JA8267が通年で就航したりしました。さらに日本アジア航空の路線にもJA8264とJA8266が就航し、1994年8月には3機の-346(JA8397,JA8398,JA8399)にディズニーキャラクターを機体に描いたJALドリームエキスプレスが就航しました。なお、この3機からエンジンはJT9Dの製造終了により、CF6-80C2となりました。
2017/4/22 HND JA601J cn32886 ln875
2017/4/22 JA608J cn33497 ln919
ウイングレット付はJA606J~JA608J、JA616J~JA621Jの9機
2017/4/22 HND JA614J cn33851 ln938 Japan Endless Discovery cs
2017/4/15 HND JA622J cn37549 ln977 ドラえもんJet
2000年11月に成田空港B滑走路暫定使用開始により、長距離バージョンの-346ER導入が始まり、JA601Jを2002年5月に受領、777スタイルのキャビン、全席パーソナルモニターMAGICIII装備となりました。その後、MD-11とDC-10の後継機として購入が続き、2009年5月までに23機体制となりました。
2017/4/22 HND JA651J cn40363 ln994 International
JA656J cn40368 ln1009 Domestic
787の開発が遅れていたためその代替機として9機を追加発注し、4機(JA651J~JA654J)はk国際線機材、5機(JA655J~JA659J)はJASとの統合でフリートに加わったA300-600Rのリタイアの代替機、国内線用機材となりました。
767のリタイアは2008年8月から始まり、20年を超えた機体からリタイアが開始されています。JT9D装備の機体はJA8365が2016年2月に退役したことで全滅したそうです。
現時点では767の後継機がどうなるかは決っていないようで、まだ数年767の活躍は続くようです。
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コメント
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B767-281様今晩は。日本航空の767、最初の窓にラインのある塗装が似合っていたと思います。その後の塗装は鶴丸の位置が高すぎて間が抜けていました。後継機材は注目ですね。確かA350のオプションも持っているはずで、機種変更で、A330neoなどもありかな、と思います。そんなことを考えながら、かつての国電の転属予想とダブってきます。^_^
投稿: 細井忠邦 | 2017年4月25日 (火) 21時10分
細井忠邦さま、おはようございます。
JALの機体塗装の歴史、仰るように最初のチトーラインの入ったスタイルが767、特に300タイプの長胴ボディにはあっていましたね。
後継機はJALの場合、Airbus A350XWBのオプションの扱いが気になりますね。ただ、787にしろ350にしろ、なんで最近の機体の機種の部分の形態はああいったスタイルなのか、気になるところです。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年4月26日 (水) 05時40分
なぜブログ名を-246ではなく-281にしたのですか?
投稿: にゃんきち | 2018年10月21日 (日) 23時10分
にゃんきちさま、こちらにもありがとうございます。
これには理由があり、その昔、インターネットの始まった頃、Nifty Serveのパソコン通信で旅客機に関するPATIOがあり、その頃のHNがANAのB6の初号機JA8479だったものですから、281にしました。JALの場合、Boeing767-246はJA8231~8233の3機でしたっけ。日本初の767ならANAかなと思った次第です。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2018年10月22日 (月) 05時48分
なるほど。
個人的には全日空のよりも日航の赤青のラインの入った塗装が好きですね。
胴体下部の地肌むき出しの部分にしびれますね
投稿: にゃんきち | 2018年10月22日 (月) 22時36分
にゃんきちさま、おはようございます。
私も1980年代、旅客機写真にはまった頃、写真と同時にプラモデルもかなり作りました、ハセガワの1/200シリーズでしたが、仰る通り、胴体下半分を銀の塗料でスプレーするとが好きでしたね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2018年10月23日 (火) 05時00分