JAレジの777 8 JALが導入した777-300ER
JALの場合は、先に-300ERを発注してから,-200ERを発注しており、その順番はANAが-200の発注済みの一部を-200ERに置き換えて導入したのとは発注の仕方が違っています。
-300ERの発注は2000年3月31日のことで、ボーイング社が777の発展型として超長距離型777-200Xと長距離長胴型の777-300の開発をローンチした直後で、JALがキックオフカスタマーとなりました。JALにおける777-300ERの位置付けは経年化の進んだ747在来タイプの後継でした。オプション2機を含む10機発注でした。
2011/7/29 NRT JA731J
先代のアーク塗装時代 エコジェットとしてこのようなグリーンの塗装機が数機いました。
2004年6月に初号機を受領し、2008年度までに計8機を導入すると発表しました。エンジンはANAの記事でも触れたようにGE90-115B限定でした。
2011/7/29 NRT JA732J One World メンバーカラースキーム
受領は-200ERの方が先で、-300ERの初号機JA731Jの受領は2004年6月15日で7月1日、成田~シンガポール線に就航しました。JALが受領した最初の2機はBoeing社のハウスカラーを纏い、形式証明取得に向けたテストプログラムを担当していた機体で日本への飛来実績もありました。
2017/4/22 HND JA733J 錦織 圭 ジェット
投入当初は東南アジア線でしたが、2005年10月30日、成田~ロンドン、フランクフルト線に就航し、本領発揮となりました。2006年6月1日には成田~パリ線ににも就航し、欧州主力3路線は双発化が完了、2007年から2008年にかけてはプレミアムエコノミークラスも設定され、実質4クラス化が実現、発注時は747在来型の後継でしたが、実際は747-400の後継としての位置づけになりました。
2008年8月1日、導入8号機JA738Jが成田~ニューヨーク線に就航し、双発機空白路線だった北米路線も双発化が完了し、8号機以降は北米線専用機として導入が進みました。機内はファーストクラスに「JALスイート」ビジネスクラスに「JALシェルフラットネオ」が装備された状態で就航しました。
2013年1月9日、全クラスの機内設備を見直したJAL SKY SUITE 777 (SS7)がロンドン線に投入され、JA731Jに続き、2014年7月までに全13機が改修されました。
こういった777-300ERの華やかな時代もあと数年でAirbus A350-900の18機、A350-1000の13機、そしてオプション25機の導入が開始されると終わりを迎えることが明らかです。747から引き継いでJALの苦難の時代を超えてきた777ですが、しばらくはフラッグシップとしての活躍が続くようです。
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