JAレジの737 1 ANAからANKに移管されたBoeing 737-200
日本近距離航空は日本の辺地離島の生活の足として1978年4月にYS-11で運航を開始しました。路線はANAから引き継いだ羽田~大島、羽田~三宅島線でした。
1992/3/12 HND JA8410
私が撮影した中では最も古いと思われる737-281
1970年9月22日に受領し、1992年9月4日にリタイアしました。
RWY22からバキバキとエンジン音を轟かせながら離陸して行きました。
それ以来、ANAからローカル線を引き継ぎネットワークを拡大して行きました。地方空港の滑走路延長でジェット化が進められ、日本近距離航空としてもYS-11の後継としてのジェット機の検討が進められることとなり、1982年2月1日、「B737導入準備委員会」が発足し、ANAから737を譲り受けることになりました。
最初の737導入、就航は1983年4月1日、対馬空港のジェット化を機会に長崎~鹿児島、長崎~対馬、福岡~対馬線に就航しました。
1993/8/5 HND JA8413
cn ln
JA8401 Boeing 737-281 20226 168 1969/5/22
JA8402 Boeing 737-281 20227 178 1969/6/17
JA8403 Boeing 737-281 20276 231 1970/1/15
JA8405 Boeing 737-281 20277 235 1970/1/30
JA8406 Boeing 737-281 20413 241 1970/2/20
JA8407 Boeing 737-281 20414 244 1970/3/10
JA8408 Boeing 737-281 20449 259 1970/6/22
JA8409 Boeing 737-281 20450 262 1970/7/27
JA8410 Boeing 737-281 20451 266 1970/9/22
JA8411 Boeing 737-281 20452 270 1970/11/16
JA8412 Boeing 737-281Adv 20506 280 1971/5/20
JA8413 Boeing 737-281Adv 20507 282 1971/6/4
JA8414 Boeing 737-281Adv 20508 287 1971/10/4
JA8415 Boeing 737-281Adv 20561 292 1972/4/13
JA8416 Boeing 737-281Adv 20563 293 1972/4/3
JA8417 Boeing 737-281Adv 20563 296 1972/3/17
JA8452 Boeing 737-281Adv 21766 583 1979/7/2
JA8453 Boeing 737-281Adv 21767 585 1979/7/11
JA8454 Boeing 737-281Adv 21768 586 1979/7/14
JA8455 Boeing 737-281Adv 21769 587 1979/7/26
JA8456 Boeing 737-281Adv 21770 588 1979/7/30
JA8457 Boeing 737-281Adv 21771 594 1979/9/20
エンジンはJA8408までがJA8D-7、
JA8409からJA8414までがJA8D-9A、
JA8415からJA8417,JA8452からJA8457まではJT8D-17となりました。JA8418からJA8421までは発注され、cn20564~20567が用意されましたが、製造されませんでした。
機体はJA8413、Boeing737-281AdvでANAが1971年6月に導入したモデルで移籍時に尾翼はANAからNKAに、社名も全日空から日本近距離航空に塗り替えられました、
さらに路線移管が続き、社名も「近距離」にふさわしくなくなり、1987年4月1日、エアーニッポンに変更されました。同年4月20日には初の長距離路線福岡~小松線を運航開始、1989年4月1日には羽田ベースにも737が投入され、YS-11とともに八丈島線に投入されました。さらに7月からは沖縄県内にも進出、那覇~石垣線を開設し、南西航空の独占路線にも参入しました。
それまではANAからの路線移管がメインでしたが、この頃から独自に開拓した路線が目立つようになり、羽田~中標津線もその一つでした。これは羽田ベースと北海道ベースを結ぶ路線として、羽田から中標津に飛んだ737が新千歳、稚内を結び、道内のジェット化にも貢献しました。
1992年8月31日、ANAから737がリタイアし、JA8452~JA8457の-200スーパーと呼ばれた7機がエアーニッポンに移管されました。これらはエンジン推力も68.69kNから71.12kNにアップされ、最大離陸重量が52437kgから58157kgにアップされました。キャビン内ではオーバーヘッドストウェッジが装備されるなどの近代化がなされました。
この7機のフリート加入で大きくジェット化が進み、初の国際チャーター便稚内~ユジノサハリンスク間なども運航されました。一方でYS-11の経年化が深刻になってきたのもこの頃からで、91年12月18日、YS-11と737-200の後継機選定委員会が発足し、120席クラスのジェット機、737-500、A319、MD-87、Fokker-100、BAe146の5機種からの選定となりました。その結果、1992年9月21日、運航実績などから737-500が後継機種に選ばれ、12月18日、確定8機、オプション7機が発注されました。
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コメント
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B767-281様今晩は。復旧おめでとうございます。737と727は懐かしいです。ダビンチのヘリコプターマークの塗装の写真もあります。あの離着陸する時のバリバリ音は結構遠くでもわかりました。それを上回るジェット旅客機は、ターボジェットの707やDC8かなと思います。チョット昔は横田を離陸するKC135が凄かったです。高度がなかなか上がらず、煙も真っ黒でした。話は広がりますが、リエンジンされたC5は今までと別の機体のように静かです。
投稿: 細井忠邦 | 2017年5月 8日 (月) 19時12分
こんばんは。お久しぶりでございます。
私の体調も良くなかったので 西武関係の記事にも コメントできる気力が減退していました。
B737、国内線のジェット化に貢献しましたが、
滑走路が短い 山形空港に 離着陸できるようになったとき 驚いた記憶がありました。
今夜は体調が良いので 東京ゲートブリッジで 潮風を おもいっきり吸い込んでいます。。。
投稿: 準急豊島園 | 2017年5月 8日 (月) 22時01分
細井忠邦さま、おはようございます。
先週土曜日の午後あたりから突然、小平(一橋学園)の家内の実家のネットが繋がらなくなり、月曜日はわたしはつくばに戻ったのですが、月曜日に新しい無線LANのルーターが届いて無事復旧したそうです。昨年秋に換えたばかりの機械だったのに、わずか半年で壊れるとはと驚いた次第です。
さて、飛行機のエンジン音、離着陸のシーンを見ていると本当に静かになりましたね。
いまだにうるさいと感じるのはターミナルに向けてスポットインしてくる際の正面から機体と向き合うシーンのキーンといった音なので、おそらく消音効果はターボファンの気流で消されているのかと感じています。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年5月 9日 (火) 05時43分
準急豊島園さま、お久しぶりです。
体調がすぐれないというお言葉が気になりますが、くれぐれもお体に気を付けて、無理をなさらずに過ごされてください。
東京ゲートブリッジ、羽田空港のターミナル2からも見えますが、なかなか面白そうな場所ですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年5月 9日 (火) 05時46分