JAレジの777 9 JALが導入した777-200ER
JAS, ANA, JALが導入したBoeing 777を振り返って来ましたが、最後はJALの777-200ERです。
-200ERの導入発表は2000年11月17日のことで、8機の777-200ERと3機の767-300ERが導入されることになりました。
747のサポートとして1994年から国際線で10機活躍していたMD-11の後継という位置づけでした。MD-11の導入は長距離洋上飛行は3発以上のエンジンが必要であったためですが、2000年にANAの-200ERがETOPS180 (Extended-range Twin-engine Operational Performance Standards)の承認を受けたことにより、座席数、貨物積載量、経済性で上回る777に置き換えるのが得策との判断からでした。
そして、2001年6月20日にはDC-10-40の後継機として3機が追加されました。-300ERの場合、エンジンはGE90シリーズに限定されていましたが、JALの国際線用-200ERもGE90-94Bを選択しました。そのため、国内線用はPW,国際線用はGEとなりました。
昨日の記事にあるように就航は-200ERの方が早く、2002年8月1日、-200ERの初号機JA701Jが成田~北京線に就航しました。最初の3機(JA701J-JA703J)は中距離仕様機で北京に続き、香港、シンガポール、ジャカルタなどに投入されました。
2003年5月に受領した4号機JA704J以降は、前方キャビン上部にパイロットのレストルームが用意され、ビジネスクラスに「シェルフラットシート」が装備された長距離仕様となり、8月1日にJA705Jが成田~ロンドン線に就航し、日本の航空会社として初めて777による欧州線デビューとなりました。その後、長距離仕様機は8機導入され、パリ、チューリッヒ、アムステルダム、モスクワ線などに投入されました。
2008年にはプレミアムエコノミーも設定されました。2012年から2013年にかけて、中距離仕様機JA701J-JA703J, JA710J, JA711Jはエコノミークラスを増席し、2クラス312席仕様に改修されホノルル線を中心に投入されるようになりました。
2016年6月18日、JA701JはJAL SKY SUITE 777(SS2)の改修を終え、羽田~バンコク線に就航しました。今後、11機の777-200ERは2017年度中にSS2への改修を終え、バンコク、ホノルル線のサービス改善を進めるそうです。
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コメント
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B767-281様今晩は。777シリーズの解説をつらつら読ませていただいているうちに、成る程と思いました。日本航空はかつてGEエンジンを敬遠してDC10導入時にわざわざプラットのエンジン搭載のー40を導入するなどこだわりがありましたが、この辺りから大丈夫になったのですね。因みに確かエアバスA350はロールスロイスのエンジンだと思います。日本航空の新たなチャレンジか始まったということなのでしょうか。
投稿: 細井忠邦 | 2017年5月 5日 (金) 20時55分
細井忠邦さま、おはようございます。
旅客機のエンジンの選択の話題、仰る通り、かつてJALはDC-10で通常はGEエンジンのところを敢えてPWエンジンを搭載した-40シリーズを注文したこともありましたね。どのエンジンを積むかでリタイア後のセールスの価格も違ってくると言う話も聞いたことがあります。
ロールスロイスのエンジンと言えばトライスターはRRを前提にダクトが設計されており、全ての命運がかかっていたという話も有名ですね。
大量に発注されたA350XWBがこれからJALでどういう風に活躍するのかも楽しみです。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年5月 6日 (土) 06時06分