下関総合車両所一般公開 鉄道ふれあいフェスタ 2016 その6 HM展示 2 みずほ
2016年10月15日土曜日の下関総合車両所公開、HM展示第二弾は「みずほ」です。
1974/10/14 東京
当時、下関機関区所属の503号機に牽引され、東京駅に到着した「みずほ」
EF65 501~504は下関所属で東京機関区所属の機関車が台車検査のときにピンチヒッターとして寝台特急を牽引
東京駅に品川からの回送列車が到着後、機回しで神田方面に向かう、506号機
「みずほ」のHMは503号機のようなパターンと、この506号機のような鏡面パターン、536号機、PF、EF66の白基調のパターンと3種類あったように記憶しています。
1961年10月1日のダイヤ改正、キハ82系によるディーゼル特急がデビューした改正ですが、この時に東京~熊本間に不定期の客車特急として登場したのが「みずほ」でした。「あさかぜ」「さくら」「はやぶさ」の補完的性格の強い列車で客車も一般型旧形客車の寄せ集めでした。
1962年10月1日、定期列車に昇格、1963年6月1日、20系客車が投入されました。編成の一部は大分行きとし、門司で分割併合、付属編成の門司~大分間には簡易電源車マヤ20が使用されました。
「みずほ」の20系化にあたっても系列内で設計変更等がありました。まずは今回の増備からナロ20形の製造が取りやめとなり、専務車掌室の配置が問題となりました。
解決策としてナロネ21形100番台を新たに起こし、従来の荷物保管室を給仕室にあて、給仕室を専務車掌室にしました(ナロネ21-101,102,151~153)
1964年10月1日、東海道新幹線開業のダイヤ改正で、大分編成は「富士」として独立、付属編成は博多で増解結となりました。1968年10月1日の改正で、全編成が熊本まで運行されるようになり、1972年3月15日の改正で、「さくら」「あさかぜ(2/3号)」とともに14系寝台客車に。1975年3月10日の改正では東京~長崎、熊本へ変更、鳥栖で解結となりました。
1994年12月3日、「みずほ」は廃止となり、東京~九州間寝台特急で最初の名称消滅となりました。
2015/8/2 新山口 N700系R11編成による「みずほ603号」
「みずほ」本来の意味は「みずみずしい稲の穂」で、「瑞穂の国」は日本の美称、大阪でも「瑞穂の国、○○○○記念小学校」なんて学校が出来そうになりましたが、2011年3月12日の九州新幹線鹿児島ルート全線開業で、山陽・九州新幹線直通の最速達列車の愛称として「みずほ」が復活しました。
2017年3月4日改正のダイヤにおける停車駅は新大阪駅・新神戸駅・岡山駅・広島駅・小倉駅・博多駅・熊本駅・鹿児島中央駅に全列車が停車し、一部列車は姫路駅にも停車となっています。
もともと大阪~鹿児島間は飛行機利用が多く、JRのシェアは数%でしたが、九州新幹線開業後はビジネス客の取り込みを図り、2~3割のシェア獲得を目指して設定されました。
公募では無くJR九州内での名称決定、上記のような寝台特急時代の列車の格のイメージ、鹿児島には縁がなかった列車名称などから、最速列車名が「みずほ」と発表された際にはかなり不快感が漂ったのも事実でした。
開業時は朝夕の4往復運転から始まり、2012年3月17日の改正で1往復増発、徐行区間の解除で所要時間を短縮、2013年3月16日の改正でさらに1往復、2014年3月15日改正でも1往復増発、姫路駅停車の列車が加わりました。
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コメント
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B767−281様お早うございます。さくら に みずほ どちらも懐かしいです。「さくら」は大学に入学した年に初めて乗ったブルートレインでした。機関車がPFに交代していたのが少しがっかりでした。さて九州で「つばめ」や「みずほ」が「復活」しているのに私も違和感を覚えます。全く性格の違う列車である「みずほ」は特に変な感じがします。オリジナルな名称は考えなかったのでしょうかね。
投稿: 細井忠邦 | 2017年6月 4日 (日) 06時02分
細井忠邦さま、おはようございます。
新幹線の名称といえば、山形新幹線「つばさ」も考えてみれば、秋田新幹線の名前かとも思うのですが、逆に今は秋田特急「つばさ」を知らない世代も結構増えているとのことで、古くからの流れを考慮すれば、不自然でもその名前が、新しくその土地の方々に愛されれば良いという考えもあるようです。
確かに、「みずほ」は鹿児島とは縁が薄く、「さくら」も長崎新幹線向きかなとは思いますが、時代の流れで定着して行くようですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年6月 5日 (月) 05時01分