第31回新幹線車両基地公開 その4 保存車両2 200系 221-1+237-1
新幹線総合車両センターに保存される車両、今回は昨日の961形をベースに量産化された200系の保存車両です。
200系の東京方先頭車221-1とビュッフェ車237-1が保存されています。
昨日の961形とは違い、200系保存車両には近寄ることや車内に立ち入ることは出来ません。
200系の量産化に至る前の1979年には962形先行試作車が961形をベースに製造されました。東北・上越新幹線での使用に合わせるため、電気装備品はAC50Hz25KV専用とし、徹底的な耐寒耐雪対策が施されました。
961形と同様全電動車方式でサイリスタバーニア連続位相制御方式でMT201X形直巻整流子電動機を制御し、その出力は230kWでした。駆動方式はWN平行カルダン方式、ギア比は2.17でした。
耐寒耐雪対策の徹底から台車側面は台車カバーで被われ、連結面には内幌を被うように外幌が設けられました。塗装は白地に緑でしたが、緑はモスグリーンで200系とは若干異なっていました。
空調装置は暖房性能を上げるためポジスタ(PTCサーミスタ)を用いた電熱ヒータを採用しました。この方式は現在もJR東日本の新幹線車両に踏襲されています。座席は0系の転換クロスシートに代わる普通車用座席が各種検討されました。
1979年2月22日から1980年6月まで小山試験線で試験が実施され、開業前の上越新幹線で1980年9月24日より、地上設備監査を実施、200系E2編成の1~8号車、軌道試験車921-41、962形962-5、962-6で組成された総合監査が1980年11月5日から12月12日にかけて行われ、11月28日からは速度向上試験も行われ,210km/hを達成しました。
上越新幹線開業後の1983年1月17日、電気試験車925形10番台に改造され、921-41を加えた7両編成で検測が行われ、速度向上試験もしばしば行われました。2003年1月25日、老朽化のため廃車となりました。
962形をベースに200系量産車は1980年に発表されました。1985年登場の100系よりも先に200系が登場しているのは、当時、東海道・山陽系は奇数の100番台、東北・上越系は偶数の100番台という付番体系だったからだそうです。
1980年から1986年にかけ、688両が製造され、1991年に二階建て車両12両が追加製造され、総製造数は59編成700両となりました。
200系に関しては2013年7月3日の記事で触れましたが、221-1は36編成製造された基本番台E編成のトップナンバーで1980年10月から11月にかけて製造された1次車(E1~E4編成12両編成)でした。E1編成は日本車輛の製造でした。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
221 226 225 226 225 226 215 226 237 226 225 222
Mc M' M M' Mk M' Ms M' Mb M' M M'c
-400
車販準備室設置
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コメント
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B767-281様今晩は。なるほど東海道新幹線系は奇数、東北系は偶数形式でしたか!国鉄一体で考えているようですね。Eなんとかや私鉄みたいな形式を採用しているの某会社には違和感を覚えます。一番国鉄らしい形式を採用しているT社は無謀なリニアに走っていますし、それぞれ問題山積ですね。基本土曜日日曜日にしか利用しない中央線は乗れば必ず遅れています。今日もまた😓
投稿: 細井忠邦 | 2017年6月17日 (土) 20時52分
細井忠邦さま、おはようございます。
新幹線の形式で600系はJR東日本のE1系が付けるはずだったというのも有名ですね。
17日はいよいよJR西日本でトワイライトエクスプレス瑞風が走り始めたようですが、どんなモンなんでしょうね。JR東でも四季彩が走り出しているようですが、乗ることはまず無いとは思いますが。
中央線のグリーン車増結計画はホームの延伸工事などからかなり遅れが出ることが発表されていますね。先日、青梅まで行ったら新しいホームを作っていました。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年6月18日 (日) 04時51分