小菅の複々線を走る様々な列車達 東武の車両編 11 20050系
2017年3月7日の記事で、東京メトロ日比谷線乗り入れ用20000系について触れましたが、今回は20000系の混雑対応、部分的5扉車として登場した20050系について触れようと思います。
登場は1992年12月29日でした。、8両編成のうち、1,2,7,8号車が5扉車になり、主回路はGTOサイリスタ素子によるVVVF制御方式が採用されました。主電動機は三相交流誘導電動機TM-92(150kW)が搭載されました。
駆動装置はTD撓み板継手中実軸平行カルダン(TD-88)で歯車比は6.21となりました。
制動装置は回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ(HRD-2R)です。
補助電源装置は東芝製GTO素子方式SIV(INV033-A0)で出力は140kVAです。
多扉構造のため冷房装置が強化され、集約分散型RPU-345(12500kcl/h)が各車3台搭載され、1両あたり6000kcal/hの容量がアップされています。停電時の換気対策として換気扇を各車2台設置してあります。、
またLED式行先表示器や液晶式車内案内表示器(シャープ製。5扉車の増設ドアを除く全ドアに配置)、ドアチャイムなどを装備されました。
5扉車の座席配置は出入り口間が3人掛け、車端部ア4人掛けです。側出入り口間の窓は戸袋窓となっており、開閉不能です。車端部は開閉可能です。戸袋窓は中央部に強度部材である側柱が貫通しており、柱の外側を黒く塗装して目立たないようになっています。
8両編成8本(64両)が在籍し、先頭車の正面には5扉車であることを示す「5DOORS」マークが掲出されました。液晶表示器は維持費がかかり、液晶自体の劣化が進んだため、1999年に9050系のものとともに撤去されました。
2000年3月8日に中目黒駅構内で発生した脱線衝突事故により、21852Fの中間車2両(モハ23852・モハ24852)の車体が2001年4月に東急車輛製造において代替製造されました。これは修理扱いで事故による廃車とはしていないそうです。
編成構成
←中目黒 南栗橋→
クハ21850 モハ22850 モハ23850 モハ24850 モハ25850 モハ26850 モハ27850 クハ28850
Tc3 M5 M2 M7 M3 M7 M6 Tc4
VVVF SIV, CP VVVF CP, CP VVVF SIV
営団03系5扉車は第09編成で試作車が製造され、第28編成まで20編成製造されました。
21851 1992.11 東急車輛
21852 1992.12 東急車輛
21853 1993.1 アルナ工機
21854 1993.2 アルナ工機
21855 1993,6 アルナ工機
21856 1993,6 アルナ工機
21857 1993,6 東急車輛
21858 1994,7 アルナ工機
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B767-281様今晩は。色々な鉄道会社の多扉車も先が見えてきたようですね。これから人口減少に向かう日本は、成長戦略より身の丈に合った経済がよろしいかと思います。東京も関西圏並にクロスシートで通勤できたらいいなと思います。とりあえずは帰りの着席通勤は歓迎します。ただ、今は中間駅なので、チャンスはあまりないかな?
投稿: 細井忠邦 | 2017年7月20日 (木) 18時48分
細井忠邦さま、おはようございます。
関東では日比谷線関連の車両、関西では京阪などに5扉車、6扉車もホームドアの設置で消えてゆきますね。
細井さんの地元では京王新5000系の運用開始が待たれるのではないでしょうか。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年7月21日 (金) 03時33分