秋田旅行 車両個別編 男鹿線用キハ40系気動車
昨日のEV-E801系の投入で、あと3年くらいで全廃が見えてきた男鹿線で活躍中のキハ40系の話題です。
JR東日本は7月4日に八戸線用にキハE130系500番台、新潟、秋田地区(羽越、信越、米坂、磐越西、津軽、五能、奥羽)にGV-E400系電気式気動車を2018年初(量産先行車)、新潟地区は2019年度、秋田地区は2020年度までに量産車を投入と発表しました(発表記事)。
2017/6/30 1番線ホームに入線中のキハ40 547+543
男鹿線で活躍中のキハ40系は秋田車両センターの所属で、同センターには緑の男鹿色、青の五能色、オレンジの首都圏色の車両が所属します。
キハ40 500, 1000, 2000
男鹿色 536, 541, 543, 544, 547, 569, 570, 575, 1006, 2018, 2019, 2088, 2089
キハ40形式は両運転台車で0番台は後にキハ08形に改番された旧形客車から改造されたキハ40形が存在したためで、北海道向け酷寒地向番台は101から始まりました。
キハ40 500番台は東北地方向け、寒地仕様車で1977年末から製造が開始され、1982年までに94両が製造されました。デッキ付き、上段下降・下段上昇のユニット窓と空気バネ台車を装備しています。520までの初期車はDT44・TR227台車、521以降は窓配置が変更され台車はDT44A・TR227Aになりました。
キハ40 2000番台は関東以西の温暖地を対象に製造された一般仕様車で1979年から製造され、1982年までに148両が製造されました。側窓は二段上昇式ユニット窓で、デッキはありません。台車も金属バネのDT22D・TR51Cです。
キハ40 1000番台は烏山線用に国鉄時代の1986年11月末から1987年3月末の間に7両、1991年と1995年に1両ずつJR東日本が改造したもので、トイレの撤去・吊り手、網棚の延長がなされました(関連記事)。同車に関しては、2016年3月以降、男鹿線運用からは外れ、五能線運用、さらには津軽線で運用されているそうです。塗装は首都圏色とのことです(こちらより)。
キハ48 500, 1500
男鹿色 507, 508, 517, 522, 537, 544, 1502, 1507, 1539
データはこちらから
2017/6/30 キハ40 569+キハ48 522+キハ40 570
キハ48 500番台はキハ40 500番台と同じ寒地仕様車で1979年から1982年まで製造され、デッキ付き、上段下降・下段上昇式ユニット窓と空気ばね台車を装備しています。便所付きが500番台(59両)、便所なしが1500番台(50両)です。
2017/7/2 キハ40 547+543+キハ48 537+キハ40 2089
男鹿線の気動車は通勤時間帯などには結構混雑すると見え、こういった4連の編成も見かけました。
2017年3月の改正でEV-E801系(赤字)の投入で
列車番号 秋田発 男鹿着 列車番号 男鹿発 秋田着
1120D 515 612
1122D 611 709
1121D 539 634 1124D 653 758
1123D 646 742 1126D 751 850
1125D 742 839 1128D 851 947
1127M 843 940 1130M 1024 1122
1129D 1017 1113 1132D 1216 1313
1131D 1210 1305 1134D 1414 1512
1133M 1339 1438 1136M 1538 1639
1135D 1525 1627 1138D 1651 1750
1137D 1643 1739 1140D 1753 1852
1139D 1744 1842 1142D 1911 2009
1141D 1836 1935 1144D 2012 2109
1143D 1939 2035 1146D 2138 2234
1145D 2035 2131 1148D 2254 2350
1147D 2131 2227
1149D 2247 2343
13往復の運用になっています。
現在、EV-E801系は男鹿で到着後、44分と60分の折り返し時間(充電時間)が確保されていますが、DCの運用を置き換えた場合、現行のダイヤのまま置き換えると男鹿駅での折り返し時間が9分というケースがあり、ダイヤの見直しの必要があるかもしれません。
また、毎晩、男鹿駅に2編成逗留していることも分かります。
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コメント
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B767-281様お早うございます。キハ40系列と言えば八高線にもかつて何両か配置されていた時期があり、たまに利用する際これが来るとラッキーと思いました。その後はキハ38が貴重でした。まだまだ新しいと思っていると後進に道を譲る時がやって来るのですね。最近時の流れが早く感じるのは、年のせいかな?と思っています。
投稿: 細井忠邦 | 2017年7月 7日 (金) 06時45分
細井忠邦さま、おはようございます。
我々の世代、一般型気動車といえば国鉄のキハ10,20,30と登場して、国鉄最終形式としてキハ40でしたね。
思えばそれ以降、JR東日本ではキハ100,110,120,130と登場してきましたが、電車のように華々しく紹介されることがなかったように思います。
キハ40はエンジンがそれほど強力ではないのに車体が大きいため加速が悪いと言われましたね。
登場してあと少しで40年になるのですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年7月 8日 (土) 06時03分