近鉄一般型車両 1201系 二代目1200系 チョッパ省エネ車
これまで、名古屋線から山田線、鳥羽線で撮影した近鉄の一般型車両、2600系、2680系、2610系、1000系、1010系、2800系、2000系、2430系そしてイベント用に改造された2013系を見てきました。
これらは1970年代製の抵抗制御方式の車両たちでスタイルは1959年登場の名古屋線用初の高性能車1600系からの流れを受け継いだ正面3枚窓、貫通扉付、前照灯が頭に2個のスタイルでした。
2017/8/5 鳥羽 1201系 1203F
名古屋線版初の界磁チョッパ車の一族で顔もそれまでの丸顔から大きく変わりました。
西武でいえば赤電の601系から701系、801系、101系への時期の車両たちに対応します。西武の車両がカルダンドライブを採用したものの、制御車の台車は戦前の国電払下げのTR11、ブレーキもAMAE電磁自動空気ブレーキ方式で登場したのに対し、近鉄のこれらの車両はHSC-D電磁直通ブレーキを装備していました。
(それにしても近鉄の車両は系列名が細かく、しかも京都・奈良、大阪、名古屋、南大阪と似た機能の車両に別々の系列番号が振られているので理解するのが一苦労です)。
こういった流れに対して、1982年に界磁チョッパ方式が導入されたのが1981年に大阪線に登場した1400系、奈良・京都線に登場した8810系の同系車の名古屋線版 二代目1200系
モ1201~10-ク1301~10 の2連10本でした。
最高運転速度 110 km/h
自重 Mc:39.5 t (新造時)
Tc:36.0 t (新造時)
全長 41,440 mm
台車 Mc車:KD-88
Tc車:KD-88A/KD-78A→KD-66C
主電動機 三菱電機MB-3277-AC
主電動機出力 160kW
歯車比 4.72
編成出力 640kW
制御装置 三菱電機FCM-214-15MRDH
電算記号 RC
西武のチョッパ車2000系などとも較べても近鉄のチョッパ車の登場は遅く、逆にその次のVVVF車の登場は早かったそうで、チョッパ車の占める両数は少ないそうです。
2017/8/5 近鉄四日市 1207F
1984年には増備車として
モ1211・1212-サ1381・1382 という4連の片割れが登場し、昨日の2430系のモ2461・2462-ク2592・2593 と両側で顔の違う4連が出来上がりました。系列名はこちらが二代目1200系となりました。
最高運転速度 110 km/h
自重 Mc車:39.5 t
T車:36.0 t
編成長 82,880
台車 T車・Mc車:KD-88A・KD-88
Tc車・M車:KD-66C・KD-66F
主電動機 MB-3277-AC(モ1200形)
MB-3110-A(モ2450形)
主電動機出力 160kW(モ1200形)
155kW(モ2450形)
歯車比 モ1200形:4.72
モ2450形:4.61
編成出力 1,260kW
制御装置 三菱電機FCM-214-15MRDH
電算記号 FC92・FC93
2017/8/4 近鉄冨田 1200系 1212F
手前の4連のうち、2両は角形車体、後ろは2430系の丸型車体の珍奇な4連であることが分かります。
モ1201~10-ク1301~10の2連10本は2000年から2003年にかけて更新が行われ、ワンマン化などの改造が行われた際に系列名が1201系になりました。
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