近鉄 汎用特急車 12200系
1970年の大阪万国博覧会に合わせて、観光客を伊勢志摩に誘致するために大阪側では上本町から難波にかけての難波線の建設、三重側では宇治山田から鳥羽までの鳥羽線の建設、志摩電気鉄道~三重交通の合併と賢島線の標準軌化、架線電圧の1500V昇圧が進められ、車両面で大量増備されたのが12200系汎用特急車両でした。
1969年から1976年まで増備が続けられ、2連、4連、6連が製造され総両数は168両と近鉄特急車では1系列最大両数になりました。
2両編成 12201~12230F 12202Fは12001Fと併結運用で大阪線総谷トンネル事故で大破
4両編成 12231F~12256F
6両編成 12249F、12250F
最高運転速度 120 km/h
設計最高速度 160 km/h
起動加速度 2.5 km/h/s
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
車体長 20,500[2] mm
車体幅 2,800mm
全高 4,150。 mm
車体高 モ12200形とモ12020形は4,150mm[2]
サ12120形は3,805mm[
ク12300形は3,915 mm
台車 KD-71
主電動機 三菱電機 MB-3127-A
主電動機出力 180kW
駆動方式 WNドライブ
歯車比 80:21 (3.81)
編成出力 2両編成:720kW
4両編成:1,440kW
6両編成:2,160kW
制御装置 抵抗制御
型式:三菱電機 ABFM-254-15MDHA
制動装置 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ
型式:HSC-D
抑速ブレーキ
保安装置 近鉄型ATS
備考 電算記号:NS(4・6両編成)・N(2両編成)中間車はS
スナックコーナー付きで製造されたのは最初の20編成で、12221Fからは省略し、その場所は座席として製造されました。
2連
12201F~12220F
モ12200形 Mc 40.0t パンタ制御装置 定員60名 スナックコーナー
ク12300形 Tc 35.0t MG/CP 定員60名 洗面室トイレ
12221F~12230F
モ12200形 Mc 40.0t パンタ制御装置 定員68名
ク12300形 Tc 35.0t MG/CP 定員60名 洗面室トイレ
4連
12231F~12256F (12249F・12250Fを除く)
モ12200形 Mc 40.0t パンタ制御装置 定員68名
サ12120形 T 35.0t MG/CP 定員64名 洗面室トイレ
モ12020形 M 40.0t パンタ制御装置 定員68名 車販準備室
ク12300形 Tc 35.0t MG/CP 定員60名 洗面室トイレ
6連
12249F 12250F 12251F☆ 12256F☆
モ12249 モ12250 モ12251 モ12256
サ12149 サ12150 サ12151 サ12156
モ12029 モ12030 モ12031 モ12032
サ12129 サ12130 サ12131 サ12132
モ12049 モ12050 モ12051 モ12056
ク12349 ク12350 ク12351 ク12356
12251Fと12256Fは更新時期の違いで車内の様式に違いが生じ、編成を組めなくなった中間車S31,S32組み込んで6連化したもの
2連のN17, N20, N30, N31、4連のNS43,NS48が15200系「新あおぞらII]にN41, N42は15400系「かぎろひ」に改造されました。
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B767-281様こんにちは。近鉄と言えば改軌です^_^伊勢湾台風の被害からタダでは起きずに、名阪間を標準軌にしてしまったのは凄いと思います。特急車のバラエティ-興味深いですね。関連して青山トンネルの事故について調べました。車警装置に関しても対策が早かったようです。因みに近鉄バファローズにファンでした。
投稿: 細井忠邦 | 2017年9月 9日 (土) 14時53分
細井忠邦さま、おはようございます。
近鉄の歴史は大軌からはじまり、いろいろな路線を合併して現在のような路線になっていますが、なかでもメインルートの難波~近鉄名古屋間が最初は別の私鉄由来だったため直通できず、伊勢中川乗り換えだったのですね。賢島方面も三重交通などの路線なので改軌していますが、そういったことを災害復旧と合わせてやってしまうことも今から思えば凄いですね。さすがに吉野線方面は完全に独立しているのでいまだに狭軌が残っていますが。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年9月10日 (日) 06時01分