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2017年9月25日 (月)

近鉄イベント列車 2013系「つどい」

昨日の記事で触れた2107Fにトイレが設置されていたことから、2013年に観光用列車に改造され、誕生したのが2013系つどい」です。私も今回の旅行で鳥羽駅で遭遇しました。

2014_170805 2017/8/5 鳥羽

ク2107-モ2013-モ2014 

の3両編成で系列名の由来はモ2013から来ているのだと思いますが、改造年も第62回伊勢神宮式年遷宮の2013年で、式年遷宮の多客期に合わせて伊勢市~賢島間に運行する専用列車の計画が立ち上がったのは2012年でした。

企画時の車両のアイディアは以下の条件を満たすものでした。

・標準軌全線を走行可能な車両性能
・定員は団体バス2台分のお客様を収容可能な88名
・飲食を楽しめるテーブルを備えた腰掛
・飲食物をご提供できるバー・カウンター
・各種催しが出来る広いイベントスペース
・自然の風を感じるオープンスペース
・車内での飲食に備えたトイレ付き車両

これらの条件を満たす車両として2107Fに白羽の矢があたり、選定されました。

2107_170805
起動加速度 通常:2.2km/h/s
高加速時:2.5 km/h/s
編成定員 88名
車両定員 Tc車:24名
M車:12名
Mc車:52名
自重     Tc車:34.0t
M車:40.0t
Mc車:40.5t
編成重量     114.5t
全長     62,160mm
車体幅     2,740mm
全高     4,150mm
車体高     4,040mm
台車     近畿車輛製シュリーレン式空気バネ台車
Tc車:KD-64A
M・Mc車:KD-85A
主電動機     三菱電機MB-3020-E
主電動機出力     132kW
歯車比     15/82 (5.47)
編成出力 1,056kW
制御装置 日立製作所製MMC-HTB-20M
電算記号 XT07

運行開始は2013年10月5日でした。
愛称はにぎやかで楽しい多彩な車両空間に自然と人が集まり、わいわい賑やかに楽しんでいただくと言うコンセプトにふさわしい名称として決定されたそうです。

塗装の変化以外には、貫通路上の行先表示器の撤去がイメージを大きく変化させています。側扉も一部撤去、改造されており、ク2107の運転室より、両側2カ所は「風のあそびば」と名付けられたフリースペースに対応して、スリット入りの大型ガラス窓になっています。

モ2014の内部は座席スペースがメインですが、座席は窓側を向いて設置されています。モ2013の内部にはバーカウンターを持つイベントスペースが設置されています。アルコール飲料、ソフトドリンクの販売の他、運転日によっては「伊勢エビ汁」や「あおさ汁」など志摩地域の食材を使用した一品がふるまわれたり、魚介類や地酒などの特産品が販売されることもあるとのことです。

関東でいえば、「東武スカイツリートレイン634型や西武の4000系改造の「52席の至福」と似たコンセプトの改造電車という感じかと思います。

土休日に伊勢市~賢島間を2往復、運休日には団体臨時列車で標準軌全線、回送で阪神なんば線桜川駅までの入線実績もあるそうです。

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