近鉄一般型車両 2430系 2444系
従来、大阪線の一般車にはMB-3020D形125kWモーターが搭載されており、2M1Tを基本とし、平坦区間では増結用Tcを連結し、2M2Tで運用しましたが、青山越えの急勾配区間での運用は不可能でした。この課題を克服するために新設計のMB-3110A型155kWモーターを装備した車両が製作されました。それらが2400系、2410系、2430系でした。一方、このモーター搭載車両から、抑速ブレーキを省略された車両が1800系、1810系として名古屋線に投入されました。2400系や1800系が統一規格車体の祖として区分されています。
さらに、近鉄一般型車両の歴史でラインデリア装備車両というのがひとつの区切りとして登場しますが、2400系に対する2410系、1800系に対する1810系でした。
2430系は2410系の3連バージョンとして1971年と1973年に17編成分と2410系用中間車4両が製造されました。
2430系は複雑な編成替えを経験し、最終的に2連4本、3連9本、他系列を含んだ混結4連6本になり、3連5本は名古屋線に転属となりました。
5本のうち、2本は湯の山線、鈴鹿線用にワンマン化改造され2444系となりました。
2430系
モ2434-モ2454-ク2534
モ2446-モ2466-ク2546
モ2447-モ2467-ク2547
2444系
モ2444-モ2464-ク2544
モ2445-モ2465-ク2545
最高運転速度 110 km/h
車両定員 先頭車:170名
中間車:190名
(新造時点)
車体長 20,720mm
車体幅 2,709mm・2,740mm
全高 4,150mm
主電動機 MB-3110A
主電動機出力 155kW
駆動方式 WNドライブ
歯車比 4.61
編成出力 2両編成:620kW
3両編成:1240kW
4両編成:1240kW
制御装置 抵抗制御
型式:ABFM-214-15MDH
制動装置 電磁直通ブレーキ (HSC-D)
保安装置 近鉄型ATS
備考 電算記号:W(2両)、G(3両)、AG(4両)
1988年から1995年にかけて最初の更新工事が施行され、1998年から2009年にかけて2回目の更新工事が施行されました。
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