近鉄一般型車両 2600系 2680系
近鉄の一般型車両、2系列目は2600系・2680系です。
1960年代までは大阪線、名古屋線の急行は戦前1930年製の2200系や2250系が使用されており、かなり老朽化が進んでいました。
<2600系>
長距離通勤輸送改善策の我が国初の4扉オールクロスシート車として、1970年に大阪線、名古屋線に登場しました。トイレもついており、シートはビニール地で扉付近には収納式の補助席も用意されていました。
ク2700形-モ2650形-サ2750形-モ2600形
ク2700形-モ2600形
車体幅 2,739mm
車体高 新造時:3,885 mm
冷房化以降:4,032mm
台車 近畿車輛製シュリーレン式空気バネ台車
Tc車・T車:KD-66C
Mc車・M車:KD-66B
主電動機 三菱電機MB-3110-A
主電動機出力 155kW
歯車比 4.61(83:18)
編成出力 2両編成 620kW 4両編成1,240kW
制御装置 三菱電機製ABFM-214-15-MDH
電算機号 Q
4連2本、2連2本が製造され、大阪線、名古屋線に配置され、阪伊、名伊、名阪急行に使用されました。1979年に冷房化、シートの改善が行われ、全車名古屋線配置となりました。
1989年リニューアルが行われ、内外装の交換、方向幕装置取り付け、トイレの改良が行われました。
2002年2月から2004年1月にかけて、全車両が廃車となり、Tc車・T車:KD-66C台車は1201系の更新用に転用されました。
<2680系>
1971年にオール固定クロスシートの増備車として、3連2本が製造され、近鉄一般型車両では初の冷房車となりました。車内設備は2600系に準じており、冷房装置は8,500kcal/hの集約分散式ユニットクーラーを1両に5台設置し、これにラインデリアを併設したほか、熱交換型換気装置(ロスナイ)も1台設置されました、冷房装置の電装品は初代ビスタカー10000系からの流用だそうです。
ク2780形
モ2680形(奇数)
モ2680形(偶数)
車体幅 2,739mm
車体高 4,040mm
台車 近畿車輛製シュリーレン式空気バネ台車
Tc車:KD-72A
M車・Mc車:KD-72
主電動機 三菱電機MB-3020-C
主電動機出力 125kW
歯車比 5.47(82:15)
編成出力 1,000kW
制御装置 三菱電機ABF-178-15MDH
備考 電算記号:X
2001年、2683Fが1481系の代替として「鮮魚列車」専用車に改造されました。(関西で撮影の機会があれば狙ってみたい列車です)。一方,2681Fは2002年8月に廃車されました。冷房装置搭載の通勤車の廃車は初めてのケースでした。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 近鉄一般型車両 800系 | トップページ | 近鉄一般型車両 2610系 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 2023年晩夏の関西旅行 南海電鉄編 9000系の後継として1992年に登場した2代目1000系(2024.12.11)
- 2023年晩夏の関西旅行 南海電鉄編 2015年から運転を開始した7000系・7100系(南海本線)、6000系(高野線)置き換え用の8300系(2024.12.10)
- 2023年晩夏の関西旅行 南海電鉄編 特急四国の後継として特急サザンで活躍する10000系 (2024.12.09)
- 青梅線開通130周年、青梅駅駅舎築100年(2024.11.28)
「民鉄:近畿日本鉄道」カテゴリの記事
- 2023年晩夏の関西旅行 大阪メトロ編 その2 中央線を走る車両 Part7 近鉄7020系(2024.09.18)
- 2023年晩夏の関西旅行 大阪メトロ編 その2 中央線を走る車両 Part6 近鉄7000系(2024.09.17)
- 2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その62 名古屋線で遭遇した近鉄特急車両 part6 似ているものの識別の容易な22000系と22600系(2024.06.19)
- 2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その61 名古屋線で遭遇した近鉄特急車両 part5 識別の難しい12410系と12600系(2024.06.18)
- 2023年夏と2024年冬の名古屋旅行 その60 名古屋線で遭遇した近鉄特急車両 part4 80000系「ひのとり」(2024.06.17)
コメント