近鉄一般型車両 2610系
急行用4扉クロスシート車2600系やその冷房車2680系は比較的少ない両数の量産に留まりましたが、最終版としての量産タイプが2610系となりました。近鉄の場合、系列番号が他社に比べて細かく変化するのは、2600系、2680系はいわば試作的系列で、量産タイプは2610系と考えれば納得が行くように思います。
1972年11月から1976年10月にかけて近畿車輛にて製造され、2611F~2620Fが大阪線用に、2621F~2627Fが名古屋線用に配置されました。
戦前タイプの2200系の置き換え用に4連17本が製造されました。シートはモケット張りに、補助席は廃止され、シートピッチも改善されました。トイレはサ2760形に1か所設置されました。新製時から前面方向幕も装備されました。
ク2710形
モ2660形
サ2760形
モ2610形
全長 82,880mm
車体幅 2,740mm
車体高 4,040mm
台車 近畿車輛製シュリーレン式空気バネ台車
Tc車・T車:KD-72E/KD-66C/KD-49C→KD-64A
M車・Mc車:KD-72D
主電動機 三菱電機MB-3110-A
主電動機出力 155kW
歯車比 4.61(83:18)
編成出力 1,240kW
制御装置 三菱電機ABFM-214-15-MDH
備考 電算記号:X
関東では東武東上線の50090系を筆頭に、西武40000系、京王二代目5000系とロングシート、クロスシートコンバーティブルの車両が登場してきましたが、近鉄では1996年に2610系の2621F、1997年に2626F、2627FがL/Cカーとして改造を受けています。
現時点((2017/9)で2610系の廃車は発生しておらず、固定クロスシートの編成14編成は明星検車区配置、2621,2627、2628のL/Cカー編成は富吉検車区配置となっています。
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B767-281様おはようございます。この系列は先頭車の独特な窓配置が面白いです。運転台直後に座席があるのは鉄道ファンにとってありがたいです。どんな運用をしているのか興味深いです。
投稿: 細井忠邦 | 2017年9月20日 (水) 07時21分
細井忠邦さま、おはようございます。
わたしもこの車両の先頭車、運転台直後の席に座ってみました。
運用は料金不要の急行に投入されているようです。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年9月21日 (木) 04時50分