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2017年9月11日 (月)

近鉄 アーバンライナー plus 21000系

東海道新幹線が開業してから、速度では敵わない近鉄名阪特急は客足の大幅な落ち込みを余儀なくされましたが、昭和50年代、国鉄の相次ぐ運賃値上げで客足が戻って来ました。それに応じて投入されたのが、1988年に登場した21000系アーバンライナー」でした。近鉄のコマーシャル戦略のうまさなのか、その名は関東にも轟き、私も登場時からアーバンライナーという名はなじみ深いものでした。

21000_140812_3 2014/8/12 近鉄富田 21000系 6連 ウインドウオッシャーノズルの無い1次車

1980年代当時、近鉄特急は10年毎にフルモデルチェンジを行う方針であったため、1978年30000系ビスタカーIII世」が登場してから10年の1988年には新形式を登場させるため1985年から新型特急電車の開発・設計が開始されました。

従来の近鉄特急のイメージを大きく変える新しいデザインが多く採用され、高速性能を上げるため、6両全電動車構成とし、先頭車は傾斜を持たせた曲面ガラスの半円型、側窓はガラスを外付けし、平滑にしました。塗色もクリスタルホワイトを主体に、フレッシュイエローの帯を腰羽目の裾に回し、これまでにない斬新なスタイルとしました。ただ、電気システムは依然として抵抗制御であり、足回りも従来の方式を踏襲しており、それらが全面的にモデルチェンジするのは4年後に登場した22000系ACE」からでした。

6両のうち、名古屋方2両は2・1列座席のゆったりしたデラックスシート車とし、特別料金が徴収されました(更新後は1両に)。

1988年グッドデザイン賞、日経優秀製品・サービス賞、1989年ブルーリボン賞を受賞しています。

一次車 21101Fから21103Fまでの構成 1988年1月に登場

モ21100形 Mc パンタ制御装置 44.0t 運転台 定員56名
モ21200形 M  補助電源CP・BT 44.0t 入換用運転台 定員56名 洗面トイレ車販準
モ21300形 Mc パンタ制御装置 44.0t 中間運転台 定員56名 洗面トイレ
モ21400形 Mc 補助電源CP・BT 45.0t 中間運転台 定員56名 車販準
モ21500形 M  パンタ制御装置 43.0t 入換用運転台 定員42名 洗面トイレ雑誌
モ21600形 Mc 補助電源CP・BT 45.0t 運転台 定員42名 電話

最高運転速度     130 km/h
起動加速度     2.5 km/h/s
減速度(常用)     4.0 km/h/s
編成定員     306名(6両編成・更新後)
414名(8両編成・更新後)
編成重量     274 t
全長     先頭車 - 21,200mm
中間車 - 20,500 mm
全幅     2,800 mm
全高     4,050.0 mm
車体材質     普通鋼
台車     シュリーレン式ダイレクトマウント空気ばね台車(ヨーダンパ付)KD97
主電動機     三菱電機 MB-3302-A
主電動機出力     125 kW× 4
駆動方式     WNドライブ
歯車比     3.81
編成出力     6両編成:125 kW × 24 = 3,000 kW
8両編成:125kW×32=4,000kW
制御方式     抵抗制御
制動装置     発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ (HSC-D)
抑速ブレーキ
保安装置     近鉄型ATS、ATS-SP
備考     電算記号:UL UB(中間運転台付き2両編成)

二次車 21104Fから21111F 増結車21701Fから21703F 1988年末に登場

モ21100形 Mc1 パンタ制御装置 44.0t 運転台 定員56名
モ21200形 M'  補助電源CP・BT 44.0t 入換用運転台 定員56名 洗面トイレ車販控
モ21300形 M  パンタ制御装置 43.0t            定員60名 洗面トイレ
モ21400形 M' 補助電源CP・BT 44.0t 入換用運転台 定員56名 車販準
モ21500形 M  パンタ制御装置 44.0t 入換用運転台 定員42名 洗面トイレ雑誌
モ21600形 Mc1 補助電源CP・BT 45.0t 運転台 定員42名 電話

増結車

モ21700形 Mc1 パンタ制御装置 44.0t 中間運転台 定員56名 洗面トイレ
モ21800形 M'c1 補助電源CP・BT 45.0t 中間運転台 定員56名 車販準

一次車登場時は、4連での運転も想定して、モハ21300形、モハ21400形に中間運転台を設けていましたが、利用客が落ち込むことがないことが分かり、中間運転台は廃止し、形式もモ21304形(M)、モ21404形(M)としました。1990年に11編成が揃い、6両から8両編成の需要も出てきたため、1次車3編成の中間運転台付きモ21300-モ21400を新たに製造した中間運転台なしのモ21304形21404形(2代目21301-21401~21303-21403)と差し替え、捻出された中間ユニットは増結用モ21700形-モ21800形に改番し、8連運行時はこれらの編成を21400形と21500形の間に挿入して運行することにしました。

21000_170805 2017/8/5 伊勢若松 ウインドウオッシャーノズルがある2次車

2003年、製造15年目で更新時期にあたり、21020系2編成(アーバンライナーnext)を製造して予備車を確保した上で、時代の要請に沿った、そして後継特急車に対して遜色ない車内サービスを確保するために2年かけて2編成ずつ更新が高安研修センターで施工されました。

更新ではバリアフリー対応化をはじめ、デラックスカーの利用状況や喫煙、禁煙車1両ずつ確保する必要性がないことがアンケート調査等で明らかとなり、名古屋より1両のみとなりました。車内販売も営業不振から準備室、控室は撤去され客室となりました。更新後は「アーバンライナーplus」となりました。

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