四日市あすなろう鉄道 近鉄260系電車 モ260形
近鉄260系が導入されるまで内部・八王子線には現在の近鉄湯の山線を開業させた四日市鉄道が1928年に導入した軽便鉄道用荷物合造のデ50形制御電動車が長らく動力車として使われていました。同形式はその後、デハニ50形を経てモニ210形になりました。先日触れたモハニ50形~モニ220形同様、直接制御式で、総括制御運転は出来ず終端駅での入換えを必要としました。
2017/8/6 内部 内部駅を発車して四日市に向かうモ261先頭の編成
1982年、内部・八王子線の開業70周年にあたり、同線の近代化が進められ、近畿車輛で1982年から1983年にかけて四日市向き制御電動車モ260形(2代目)261-265の5両、内部・西日野向き制御付随車ク160形161-163の3両が製造されました。
車体は北勢線の270系を基本とする15m級全金属製車体で、客用扉は片開きとなりました。
車内は通路を挟み、各1列ずつ固定クロスシートが並びます。登場当初は近鉄一般車と同じマルーンにオレンジの警戒色が入ったスタイルでしたが、2004年からパステルカラーとなり、261はクリームとブルーに、
262はクリームとライトグリーンに263はグリーン一色に、
2017/8/6 内部車庫
265はオレンジ一色に塗り替えられました。
駆動装置は吊掛け駆動方式で主電動機は主電動機は三菱電機製MB-464AR(端子電圧750V時定格出力38kW)、制御器は16段の進段数を備えた1C4M制御の三菱電機ABF-54-75MA関節式抵抗制御となっています。
台車は近畿車輛製で、270系に採用されたKD-219・219Aの使用実績を基にさらなる軽量化を目的として設計された、ペデスタル式軸箱支持装置を備えた金属バネ式のKD-219系台車となりました。
ブレーキは新造当初、中継弁付きのA動作弁によるAMA-R自動空気ブレーキが採用されていました。
補機類のCPおよび補助電源装置は、、いずれも各車の重量平均化による最大軌道負担力の軽減を目的として、モ260形ではなくク160形に搭載され、直流100V(20Ah)のアルカリ蓄電池も搭載されました。
1989年に内部線および八王子線でワンマン運転が開始されるに伴い、ワンマン対応化され、近鉄では初のワンマン運転対応車両となりました。
新造時に使用されていた自動空気ブレーキの部品製造打ち切りに伴うA弁の保守困難などから、保安性向上を名目として1994年から1995年にかけてHSC電磁直通ブレーキへの換装工事が実施されました。
製造当初はナローゲージ車両向けの冷房装置がなく非冷房で製造されましたが、四日市あすなろう鉄道移管後の車両リニューアル工事の際に冷房化工事も実施されました。車端部にCU47形床置冷房装置2台が設置されました。さらにラインデリアを配し、冷風を車内全体に行き渡らせるためにダクトが設置されました。電源はサ180形の床下に冷房用の補助電源装置であるNC-WBT55A形静止インバータ(出力55kVA)1基を搭載して、編成全車の冷房化を可能としました。これに伴い、リニューアル前にク160形に搭載されていた補助電源装置は撤去されました。
主電動機は絶縁強化を施した三菱電機MB-464AR3に変更、主回路配線も変更され、絶縁強化が図られました。
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