近鉄一般型車両 5800系 L/Cカー
昨日紹介した5200系は3扉転換クロスシート車として2600系などに較べると居住性は向上しましたが、3扉車のためラッシュ時の輸送に適さないという問題がありました。
そこで、近畿車輛では大量輸送と長距離着座輸送を1つの車両で実現出来るロング、クロスシートのコンバーティブルなデュアルシート車両の開発を進めて来ました。1996年1月には2610系2621FをL/Cカー試作車として改造し、同年2月から大阪線、3月から名古屋線に走らせました。これらの運転テストが好評であったため、量産されたのが5800系です。
2017/8/5 津 名古屋線唯一のL/Cカー編成 5812F
1998年までに6連7本、4連1本が製造され、奈良線に6連5本、大阪線に6連2本、名古屋線は4連1本が投入されました。
モ5812-サ5712-モ5612-ク5312
最高運転速度 大阪線・名古屋線:110 km/h
奈良線・京都線:105 km/h
阪神線:106 km/h
減速度(常用) 4.0 km/h/s
減速度(非常) 4.5 km/h/s
全長 20,720 mm
全幅 2,800 mm
全高 4,150 mm
車体高 4,025 mm
車体材質 アルミニウム合金
台車 Mc車・M車:KD-306
Tc車・T車:KD-306A
主電動機 三菱電機製MB-5035B
主電動機出力 165 kW
駆動方式 WNドライブ
歯車比 5.73
編成出力 4両編成:1,320 kW
6両編成:1,980 kW
制御方式 GTO-VVVFインバータ制御
制御装置 三菱電機製MAP-174-15VD27
制動装置 電磁直通ブレーキ
(回生・保安ブレーキ付)
保安装置 近鉄型ATS、阪神型ATS(奈良線所属車両のみ)、列車選別装置、列車無線装置
電算記号:DH(奈良・京都線)DF(大阪線)DG(名古屋線)
5800系以降に登場した形式は車体デザインが変化し、シリーズ21と呼ばれ、VVVFインバータの素子もGTOからIGBTになりました。
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