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2017年11月15日 (水)

貨物鉄道博物館の保存車 5 無蓋車、ホッパ車

貨物鉄道博物館の収蔵車両、今回は「蓋の無い貨車」です。

砂利、鉱石、木材など雨に濡れてもかまない積荷を輸送するための貨車を総称して「無蓋車」と言い、広義では大物車、長物車、土運車、コンテナ車も含まれます。

Dsc07439 形式ト200 246号

名古屋鉄道の前身である愛知電気鉄道の貨車で当初は1,917年に日本車輛製造で製造された2軸有蓋車ワ100形でした。その一部が1924年頃、改造されト200形になりました。現在の常滑線で運用され、名岐鉄道との合併、名古屋鉄道になってからも運用が続き、ト246号は1959年に引退しました。その後は控車に転用、鳴海工場で運用され、1997年鳴海工場閉鎖後は舞木検査場に転籍、2007年に引退しました。引退後、三岐鉄道でも運用され、静態保存では当初、控車としての姿でしたが、2006年1月に無蓋車に復元されました。

この車両の他、ト15も展示されているはずですが、見落としたのか写真はありません。

Dsc07443 ホサ1

いわゆるホッパ車として国鉄で活躍した形式にホキ600形式があります。1930年に浅野造船所で16両が製造され、浅野セメント所有の石灰石輸送用25t積私有2軸ボギー鉱石車ヲキ1形と当初は称しました。この形式を参考にホッパ長を6040mmに短縮し、一端に木造の車掌室を設けたヲサフ1形23t積が4両、浅野造船所で製造されました。私有貨車でしたが、1944年に国有化され、セサフ1形と改称、さらに1957年ホサフ1形となりました。1966年に廃車、福井鉄道に払い下げられ、車掌室を撤去し、ホサ1形となり、砕石輸送、散布用に使用されました。2001年に廃車となり、2003年から静態保存されています。

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