2017年10月の福岡旅行 1 筑肥線 303系
103系1500番台が活躍する筑肥線の下山門~筑前前原間の複線化が完成した2000年1月22日のダイヤ改正での列車増発に向けて登場した新形式が303系(6両編成)でした。
国鉄における300番台の形式名は301系:アルミ合金製車体の通勤車両、381系:アルミ合金製車体の特急車両で300番台=アルミかと思っていましたが、JRになってからはアルミから軽量ステンレスの時代になり、
JR東海:普通鋼 371系 ステンレス 311系、313系、373系、383系
JR東日本:普通鋼 E351系 アルミニウム合金 E353系
JR西日本:ステンレス 321系 323系
JR九州:ステンレス 303系 アルミニウム合金 305系
と様々な材質の車体の形式が登場しています。
JR九州が開発した初の直流電車で近畿車輛が製造を担当し、2000年1月の時点で2編成(K01, K02)が登場し、2002年9月20日のダイヤ改正に向けて若干設計変更されたK03が登場しました。
デザインは水戸岡鋭治が担当し、構造面では同時期に製造された815系に準ずる部分が多いと言います。
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クハ303 モハ303-100 モハ302 モハ303 モハ302-100 クハ302
K01 1 101 1 1 101 1
K02 2 102 2 2 102 2
K03 3 103 3 3 103 3
VVVF SIV/CP VVVF SIV/CP
車体前頭部は普通鋼製でガラスで被われており、それ以外はツートーン工法によるビートレス軽量ステンレス製です。塗装はステンレス部分は無塗装、扉と前頭部はJR九州のコーポレートカラーである赤色に塗られています。前面は黒色に塗られています。
台車は軽量ボルスタレス台車のDT405KとTR405K、電動車は2両1ユニットで4M2T構成、モハ302形にSIVとCPが搭載されています。K01とK02編成は2レベル制御の日立製作所製IGBT-VVVFインバータ、K03編成は東洋電機製造のVVVFインバータを搭載しています。パンタグラフはシングルアーム式をモハ303形とモハ302形の100番台車に各2基搭載しています。主電動機は813系に搭載されているMT401Kが搭載されています。
ブレーキは回生・発電ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキで、3両単位で遅れ込め制御を行っています。103系と違い回生ブレーキを装備していますが、列車本数の少ない筑前前原以西での運用では回生失効に備えて、回生負荷が無い場合、架線電圧の上昇を検知して、発電ブレーキが作動するようになっています。
マスコンは815系に類似したワンハンドル式で保安装置はJR線内はATS-SK, 福岡市地下鉄内はATCとATO、誘導無線を搭載しています。
冷房装置は815系向けに開発された単相インバータ式、トイレは当初なしでデビューしましたが、2003年にJR小倉工場にてクハ303形に取り付けられました。
配置は唐津鉄道事業部唐津運輸センターですが、全般検査・重要部検査は福岡市交通局の姪浜車両基地で実施されています。
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