京王井の頭線 その路線と3000系の時代 その4 岳南電車で活躍中の元京王3000系1 岳南7000形
これまで3回の記事で京王井の頭線3000系の誕生から廃車までを見てきましたが、これからは各私鉄に譲渡された元3000系の様子です。
第一回は岳南電車に行った3000系のうち単行で活躍中の7000形です。
岳南電車はかつて岳南鉄道が鉄道事業を経営していましたが、2011年度の貨物輸送廃止などによる経営悪化により、2013年度から岳南電車が発足し、鉄道事業が移管されたものです。そういった経緯により、現在も存続する岳南鉄道のメインの業務は不動産業、物品販売事業、さらにグループ会社の表富士観光の運営するゴルフ場事業となっています。
岳南電車が運営する岳南線は
路線距離:9.2km
軌間:1067mm
駅数:10(含む起終点駅)
複線区間:なし
電化区間:全線
閉塞方式:自動閉塞式 の路線です。
1936年8月5日、日産重工業専用鉄道として使用開始され、1949年11月18日に岳南鉄道により、鈴川(現、吉原)~吉原本町間が開業、1953年1月20日に岳南江尾まで開通し、全線開通となりました。
吉原側の顔は前パンスタイルになるため、3000系としてみれば違和感があります。
1981年に導入されたアオガエルの東急5000系を譲受した岳南5000系を置き換えるため、3000系の5連化で新製された1M方式のデハ3100形3103、3101、3102が京王重機整備で両端窓の撤去、3000系クハ3700,3750と同じタイプの橙色FRPカバー付き運転台を新設、運転台設備や尾灯は京王初代5000系のものを使用、冷房用SIVを設置しました。
7001以外の7002,7003はジャンパ線で総括制御が可能となっています。
2017/3/10 岳南富士岡
7000形導入以来のオレンジ顔
1996年12月5日に7001、1997年9月22日に7002、7003が竣工しました。
7002,7003は3000系第1,2編成由来の車両ですが、デハ3100形のため、客用扉は片側両開き3扉で、車体長も18.5mと第3編成以降と同じとなっています。
2016年3月20日からは7001の塗装がブルーグリーンカラーに変更されました。
2012/1/9 吉原
もともとデハ3100の中間車に両運転台を付けた車両ですが、あたかも最初から両運転台で製造されたの如く違和感なく出来上がっています。
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こんばんは。
中間車の両運転台化は珍しい気がしますね。食パン顔にしなかったのも面白いです。
7001は前サボ位置の方向幕を外して窓裏に新設したのですね。微妙な違和感が有るのはそのせいでしょうか。
投稿: MiO | 2017年12月 1日 (金) 19時17分
MiOさま、おはようございます。
東急の車両などが地方私鉄に譲渡された際に、中間車に運転台をつけるとなんとも奇妙な食パンスタイルになって登場しましたが、京王重機の改造は3000系のスタイルをそのまま残すように湘南顔のスタイルで嫁がせましたね。
確かに中央下のサボのあるなしによる違和感はありますね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2017年12月 2日 (土) 06時38分