2017年10月の福岡旅行 3 筑豊本線 その歴史
2017年10月の福岡旅行、今回からは筑豊本線の話題です。
筑豊という名称は筑前国と豊前国の頭文字をとり、明治時代以降、石炭資源を背景に誕生した地域区分で、飯塚、直方、田川の3市はその中核都市なっていました。
筑豊と石炭に関する話題は後程、直方の石炭記念館の記事で触れる予定です。
筑豊本線は北九州の若松から筑紫野市の原田(はるだ)に至る路線ですが、鹿児島本線黒崎からの連絡線~折尾~桂川(けいせん)(篠栗線)博多間は電化され福北ゆたか線という愛称が与えられ、若松~折尾間は若松線、桂川~原田間は原田線といった愛称が与えられており、今は筑豊本線という呼び方をあまり聞かないのではと思います。
筑豊本線はいくつか日本一の特徴を持った路線でした。
・本線を名乗るJRの路線としてはその距離が66.1kmと最短の路線でした。しかし、2016年12月5日に留萌本線留萌~増毛間が廃止されたため、最短は留萌本線(50.1km)に譲りました。
・全線が大都市近郊区間(福岡近郊区間)に含まれる唯一の路線でしたが、2009年3月14日にJR東日本の総武本線成東~銚子間が東京近郊区間に含まれたため、総武本線も全線が大都市近郊区間に含まれる路線となりました。
開業は1891年8月30日、筑豊興業鉄道が若松~直方間を開業しました。1894年に社名が筑豊鉄道に変更され、九州鉄道を経て、1907年に国有化されました。原田まで開業したのは1929年12月7日のことで、それまでに飯塚から長尾線、漆生線、上山田線などの支線が開業、分化しています。
2017/10/14 黒崎を発車した福北ゆたか線経由博多行きの電車の前面展望
ポイントで左に分岐すると短絡線に入ります。
これらの光景も折尾駅の周辺連続立体交差工事が終わると見られなくなるはずです。
1893年6月30日には九州鉄道の黒崎駅と筑豊興業鉄道の中間駅を結ぶ短絡線が開通しました。
複線区間は若松~折尾、折尾~飯塚
折尾駅構内の若松方面との連絡線は一部単線
黒崎~東水巻間の短絡線は複線
2001年10月6日、折尾~桂川間は交流60Hzで電化されました。
筑豊本線で忘れてはいけないのが、本州~九州直通の昼行、夜行の特急や急行が短絡線を通り、折尾~原田間を走っていたことです。
急行「阿蘇」(1950-1961年)
急行「天草」(1961-1975年)
*209レ京都1956・-八幡709-直方732/743-新飯塚800-飯塚804/808-鳥栖851-・熊本1023
*210レ熊本1755・-鳥栖1932-飯塚2015/2020-新飯塚2030-直方2045/2049-八幡2114-・京都833
特急「みどり」(1965-1967年)
「みどり」は「かもめ」の補完で1961年10月1日(実際は車両の落成の関係で同年12月15日)から大阪~博多間で走り出し、1964年10月1日から、新大阪~熊本・大分間に、1965年10月1日から、熊本発着編成が佐世保発着となり、筑豊本線経由となりました。1967年10月1日、581系を使用した新大阪~大分間の電車特急となりました。
特急「いそかぜ」(1967-1968年)
「いそかぜ」は1965年10月1日、大阪~宮崎間で運行開始され、1967年10月1日、「みどり」が電車特急に変更されたのに伴い、佐世保発着列車を引き継ぐ形となりました。しかし、1968年10月1日のヨンサントオ改正で「いそかぜ」の佐世保編成は「かもめ」に編入され、宮崎編成は「日向」となりました。1975/3/5 小倉 再掲ですが、佐世保からの特急かもめ4002Dが小倉駅に到着
特急「かもめ」(1968-1975年)
*4001D 京都728・-小倉1548-直方1618/1620-飯塚1635/1636-鳥栖1714-・佐世保1850
*4002D 佐世保1050・-鳥栖1224-飯塚1303/1304-直方1321/1324-1354小倉-・京都2224
寝台特急「明星」(1975-1978年)
新幹線博多開業後、「あかつき」「きりしま」「月光」で運行されていた西鹿児島、熊本発着列車が「明星」に統合され、「かもめ」の廃止、急行「天草」の経路変更で筑豊本線経由の列車が無くなるので、下り6号、上り3号(14系)が筑豊本線経由とされました。
寝台特急「あかつき」(1978-1985年)
**4047レあかつき3号
新大阪2031・-黒崎541-直方603/607-飯塚625/629-鳥栖713/715-・佐世保912
**4046レあかつき2号
佐世保1832・-鳥栖2018/2020-飯塚2105/2106-直方2123/2125-黒崎2146-・大阪640
*1974年10月の時刻
**1981年10月の時刻
この「あかつき3号」は原田~肥前山口間で長崎編成に較べて30分遅れて通過することから、実際に誤乗する乗客がいたり、西村京太郎がサスペンスのトリックに用いたりとなかなか話題豊富な列車でした。
わたしが記憶している列車では関西~長崎・佐世保間の列車の佐世保編成が筑豊本線経由でした。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 2017年10月の福岡旅行 2 福岡市交通局 3000系 | トップページ | 2017年10月の福岡旅行 3 筑豊本線 若松駅 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 81 車両編 3300系・3150系の後継として2020年登場の9100系(2023.03.30)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 80 車両編 3300系・3150系の後継として2019年登場の9500系(2023.03.29)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 79 車両編 運輸省規格に基づいて製造された3800系(2023.03.28)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 78 車両編 車体更新HL車 3700系(2代)・3730系・3770系・そして冷房付き3780系(2023.03.27)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 77 車両編 地下鉄線乗り入れ用 300系 その2(2023.03.23)
「路線について」カテゴリの記事
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 41 名鉄の20路線ネットワークはどのようにして作られていったか(2023.01.13)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 39 尾張瀬戸から栄町へ(2023.01.11)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 38 瀬戸線の歴史と1986年12月の瀬戸線(2023.01.10)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 36 猿投から梅坪、豊田線で赤池へ(2023.01.06)
- 2022年夏 名古屋遠征 名鉄ほぼ全線乗りつくしの旅 35 碧南~知立~猿投 三河線 海線から山線へ(2023.01.05)
「気動車キハ82形」カテゴリの記事
- 2022年夏 名古屋遠征 JR東海 特急「ひだ」の歴史 キハ80系から、キハ85系、そしてHC85系へ(2022.08.23)
- 1974,1975 北海道へ 6 室蘭本線 D51牽引貨物列車 3 D51 953, D51 1119(2013.04.01)
- 2019年8月の岡山・広島・鳥取・兵庫旅行 16 播但線の旅 優等列車の歴史(2020.07.07)
- 2017年10月の福岡旅行 3 筑豊本線 その歴史(2018.01.05)
- 名古屋~南紀を結んだ特急列車 その2 「南紀」(2017.08.17)
« 2017年10月の福岡旅行 2 福岡市交通局 3000系 | トップページ | 2017年10月の福岡旅行 3 筑豊本線 若松駅 »
コメント