2017年10月の福岡旅行 7 新幹線博多総合車両所公開 その8
新幹線博多総合車両所の公開、今回は車両工場らしい部品の展示です。
鉄道車両の輪軸や台車枠など鉄鋼製の物体は磁場中におくと材料内部に磁束が通り、表面や内部に磁束を遮断する欠陥があると、欠陥の両端に磁極が現れ、磁束が表面空間に漏洩します。ここに鉄粉や着色磁粉をかければ磁場に吸引されて欠陥の幅が拡大され容易に欠陥の存在が分かります。これが磁粉探傷検査の原理です。
一方、超音波探傷検査は超音波探傷器から高電圧の電気パルスを超音波探触子の振動子に送信させ、超音波パルス信号として、機械的は振動を金属材料の表面や内部に伝播させることで、音響的に不連続部分からの反射信号や反射強度、伝播時間などで、材料内部の傷、長さ、形状を評価する技術です。蒸気機関車で動輪や下回り部品をハンマーで叩いて感覚的に音の違いから傷や緩みを見つけていた技術の発展型かも知れません。医学検査で行われる超音波エコー検査もこれに通じるものがあります。
この展示を見たあとで、2017年12月11日の「のぞみ34号」の台車亀裂インシデントが同車両所の検査体制から発生していた事実を考えるとちょっと複雑な気分ではありますが。
こちらはM車の台車から取り出された交流誘導電動機ですが、2016年10月22日に仙台のJR東日本の車両センターで展示されていたE5系などのモーターに較べるとかなり大きい感じがします。
台車の各部品、装着されているときは大きく見えますが、単体にすると結構小さいものです。
検査を終えて再度組み立てられた台車でしょうか。説明板はありませんでしたが、台車枠や空気バネの形から0系の台車ではないかと思います。
以上が2017年10月15日日曜日のJR西日本博多総合車両所公開「新幹線ふれあいデー」の様子でした。
まだまだ福岡旅行の話題は続きます。
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