日本橋川に沿って歩く その1 成り立ち
普段、拙Blogでは専ら鉄道の話題や飛行機の話題に触れていますが、自分はそれぞれの季節にいろいろな場所の風景に触れて歩くという趣味をあり、今回はそういった記事です。
東京都心には神田川、隅田川などの都市の景観をつくるうえで特徴的な河川がいくつか流れています。
今回、ご紹介する日本橋川も本来はそういった河川のひとつの筈ですが、1964年の東京オリンピック開催前の首都高速道路の建設工事で、小石川の神田川分流から茅場橋付近まで、首都高が蓋をするように川面の上に造られております。茅場橋の下流で漸く首都高が離れ、隅田川と合流する豊海橋付近までの500mの区間が全区間4.8kmのうち、蓋の無い河川となっています。
日本橋の上に掛かる高速道路を地下に移動し、日本橋の景観を取り戻すという意見は過去に数度出されており、昨年7月の記事でも2020年の東京オリンピック閉幕後の新事業として進める案が掲載されています。10年から20年のビッグプロジェクトになるとした場合、私が生きているかどうかは分かりませんが、現時点での日本橋川の様子を記録しておこうと思い、2月19日、飯田橋から隅田川と合流する地点まで、川に沿って歩いてみました。
2018/2/19 飯田橋の歩道橋から
上を通るのが首都高速5号線、奥が池袋方向、目白通りと外堀通りが交差する。
高田馬場から、早稲田を通り流れてきた神田川が飯田橋で外堀と合流し、流路を東に流れ出す。
飯田橋は現在、市谷を西端とする外堀と北から流れ込む神田川の合流点であり、本来の流れは平川として、日本橋川で隅田川に合流していました。
2018/2/19 小石川橋から飯田橋方面
この辺りの神田川北岸はかつて市兵衛河岸と言われたそうです。
1590年、徳川家康の江戸入府前後に江戸市内の飲料水確保を目的に、井の頭池、善福寺池、妙正寺池からの流れを集め、平川に流す神田上水が整備されました。さらに秀忠の時代、仙台藩主伊達政宗に飯田橋から秋葉原に至る開削を命じ、現在の神田川が出来ました。一方、このときに平川は小石川門から九段下あたりまで埋め立てられ、堀留となりました。
明治になると水運の活発化で河岸が多く造られ、堀留以北を再開削して神田川と接続し、現在の日本橋川がつくられました。
神田川のページ 日本橋川
東京の端ナビゲーション 日本橋川
東京都心を流れ、しかもお江戸日本橋が架かる河川であり、この川に関して取り上げているサイトも多く、私も興味を持った次第です。
これから数回に渡り、小石川から隅田川までこの川に架かる橋を紹介しながら、記事にしてみようと思います。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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コメント
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B767-281様こんにちは。映画「三丁目の夕陽」では、CGで復元した日本橋が当時しますが、高速の地下化もいい考えですが、お金がかかり過ぎですね。作家の小林信彦さんが複数の本で指摘していますが、いずれにしろ東京オリンピックの街壊しの負の遺産だと思います。そのオリンピックがまたやってくるようですが、新たな街壊しが心配です。子どもたちにキャラクターの選挙までさせて盛り上げようとしていますが、そもそも嘘をついて呼んだ五輪。今からでも返上したいです。
投稿: 細井忠邦 | 2018年3月21日 (水) 13時19分
細井忠邦さま、おはようございます。
54年前の東京オリンピックは高度成長期と重なり、ある意味では日本の発展に寄与しましたが、2020年は仰るように、安倍政権、電通の嘘、そして怪しげな組織委員会と何か「嘘の塊」のような、マスコミが報道しないだけで世界的にはかなりやばそうなオリンピックのように感じますね。
果たしてこれが日本橋周辺の景観にどういう変化を及ぼすのか、それまで「南海トラフ」はおとなしくしていてくれるのか気になるところですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2018年3月22日 (木) 04時58分