2017年10月の福岡旅行 10 赤い813系の話題 その1 概要
JR九州の811系に続き、今回からは現在の鹿児島本線、門司港~荒尾間、日豊本線小倉~宇佐間、長崎本線、佐世保線等で運用されている赤い813系(直方所属の黒い813系は既に紹介済み)の話題です。
2011/1/27 多々良第一踏切
9番台 1次車 Rm001編成
811系に代わる新系列として、国鉄から承継した421系、423系、715系などの置き換えを目的とし、1994年3月から製造が開始されました。
JR九州としては初となるVVVFインバータ制御(東芝製GTOサイリスタ素子搭載)で車両デザインは水戸岡鋭治率いるドーンデザイン研究所が手がけました。水戸岡が近郊型を手掛けた最初のケースでした。
2005/12/8 香椎
100番台 2-4次車 Rm102編成
Rm101編成は811系Pm-2編成の記事で触れた追突事故で事故廃車
製造当初は811系4連に対して、編成の自在度を上げるため、2連で登場しましたが、1995年から3連が加わり、2003年までに2連に中間車が挿入され全て3連に統一されました。1999年に登場した815系や、2001年に登場した817系などとも相互連結が可能で柔軟な編成運用が可能となっています。
2005/12/9 西小倉
200番台 5-7次車 Rm201編成
<車体>
車体はビードプレス処理の軽量ステンレス製幅広車体で、片側3箇所に両開き客用扉が設置されています。乗降扉には扉数を表す数字が記されており、停車中は扉の選択開閉(ドアカット)が可能となっています。窓配置は扉間3枚で、開閉可能な窓(下降式)は扉間の中央にある窓と車端部の窓のみとなっています。
前頭部は普通鋼製で、窓下にもガラスを取り付けています。縁と幌枠及び歩み板は側面扉と同じ赤色に塗装されており、貫通扉は黒色で、前述の英社名ロゴおよび、国鉄時代から続くつばめマークをステッカーで張り付けており、前頭部の他の部分は黒色が配されています。
常用貫通扉とともに、貫通幌および幌枠、歩み板などが装備されています。分割併結時の作業性向上のために811系で搭載された自動解結装置のほか、新たに半自動式の幌装置が取り付けられています。装置は1995年4月20日に行われたダイヤ改正時より使用されています。貫通扉を常用とする815系や817系と連結する際には各編成間の貫通が可能ですが、非常用の811系編成と連結する際は貫通とはなりません。
<主要機器>
架線からの単相交流20kVを主変圧器で降圧し、サイリスタ位相制御で直流に変換した後、VVVFインバータで三相交流電源とし、主電動機(MT401K)を駆動します。M-TAユニットを採用し、M車(クモハ813・モハ813形)にはVVVFインバータ・補助電源装置、TA車には主変圧器(TM401K)・サイリスタ位相制御装置(RS405K)[9]・集電装置が搭載されています。
主回路制御方式は、GTO素子によるVVVFインバータ(PC400K)1基で1基の電動機を制御する、1C1M構成のVVVF制御です。集電装置(PS400K)は、下枠交差式パンタグラフで、制御車のクハ813形に設置されています。
2010/3/19 海老津
1000番台 11次車 Rm1001編成
台車はヨーダンパ付き軽量ボルスタレス台車のDT401K(電動車)、TR401K(制御車・付随車)です。車輪径を810mmに縮めたことで、床面高さは811系より55mm低い1125mmとなりました。主電動機出力は150kW、歯車比は1:6.50で、1M2T編成における起動加速度は2.0km/h/s、最高速度は120km/hです。6.50の歯車比はこの形式以降に製造された近郊形・通勤形車両に採用されています。
2011/1/27 多々良第一踏切
行先表示器の大型化で顔つきが変わった1100番台 12・13次車 Rm1101編成
補助電源装置は、3次巻線方式の静止形インバータを搭載しています。セクション通過時の瞬間停止を防止するために直流100ボルトのシール鉛バッテリーはフローティング充電方式を採用しています。異常時に6両までの給電に対応するため、バッテリー容量は15kVAとしています。空気圧縮機は、誘導電動機駆動式のものを搭載しています。
2010/3/19 千早
1100番台の1105,1106編成 ワンマン化の遅れでこの2編成だけ区別するため+1000番台化されたRm2106編成に
ブレーキ装置は電気指令式で、811系と同様に発電ブレーキを搭載しています。基礎ブレーキは電動台車がユニットブレーキによる踏面片押し式、付随台車が1軸1ディスクと踏面片押し式ブレーキの併用です。VVVFインバータ装置との電空協調のため、ブレーキの制御装置はマイコン制御による受量器方式となっています。
車内設備、編成を構成する形式、番台区分については明日以降の記事にて触れます。
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