日本橋川に沿って歩く その7 鎌倉橋から常盤橋まで
小石川の分流点がら日本橋川に沿って歩いていますが、
鎌倉橋を過ぎると橋はどこにも無いのに竜閑橋という交差点があります。ちょうど千代田区と中央区の境界になりますが、かつてこの場所に竜閑川が流れており、橋がありました。竜閑橋は日本最初の鉄筋コンクリートの橋で1926年3月に掛け替えられたそうです。
竜閑川は江戸時代に神田堀として1691年(元禄4年)に掘られたもので鎌倉河岸の東端から馬喰町まで、東北方向に向かい、幅は三間5.4m程だったそうです。防火、下水としての役割を担っていました。神田駅の東側に今川橋という交差点(国道17号中央通り)がありますが、これも竜閑川に架かる橋でした。一方、隅田川の箱崎PAの辺りから清洲橋通りと並行に西側を北西に進む道が昔の浜町堀で馬喰町付近で竜閑川と合流していました。こちらは川幅も広く浜町河岸などもあり、物流の水路として利用されていました。神田堀は幕末に一旦埋められ、1883年(明治16年)に再び開削され、竜閑川になりますが戦後の残土処理で、浜町堀(浜町川)と一緒に1950年に埋め立てられました。
現在、この場所では大手町二丁目地区再開発の一環として首都高速道路と日本橋川に挟まれた空間に人道橋を設置する工事が行われています。2月19日の時点ではまだ通行不可でしたが、ほぼ完成に近い状態に見えました。
中央快速線は飯田橋~水道橋間で分流直後の日本橋川を渡り、神田~東京間で再び日本橋川を渡ります。中央線の開通は1919年、当時の建築の名残か赤煉瓦造りが印象的です。
線路のすぐ東側に江戸通りが上を越す新常盤橋、1988年竣工、単純鋼床版箱桁橋が架かっています。直下に総武快速線が通り、中央通りと交差点下に新日本橋駅があります。
橋自身は大正時代に市電を通すために架けられました。
また首都高速道路は神田橋JCTで都心環状線C1から八重洲線Yが分岐して、新常盤橋の南の地下を通過しているため、換気設備が設置されています。
さらに日本橋川を下ると川沿いに日本銀行本店の建物が見えて来ます。この建物も上から見れば”円”の形をしているので有名です。それにしても物価目標を達成できず何度も先送りしている総裁が再任されるのですからアベノミクスがとっくに破綻しているのは周知のことかと思います。
新常盤橋と常盤橋の間に常磐橋、1877年竣工、石造りアーチ橋が架かっていますが、2月19日には工事中で通行できない状態でした。
かつては江戸城の正面玄関、常磐橋門の前に架かる橋で浅草、上野、日光方面へのメインルートで将軍もよく通った橋でした。1877年に廃止された常磐橋門の石垣の石を流用し石橋に改築したそうです。現在は車が通行できない歩道橋となっており、改修工事が開始されたようです。
日銀の角の南側に位置するのが常盤橋、わざとか区別するためか常盤と違う漢字が用いられています。1926年竣工、
鉄筋コンクリートアーチ橋です。こちらの橋の直下を地下鉄半蔵門線が通っており、少し東に三越前駅があります。半蔵門線も錦橋とここで2度クロスします。
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