日本橋川に沿って歩く その8 常盤橋から日本橋まで
日本橋川に沿って歩くシリーズ、
2018/2/19
常盤橋から一石橋にかけて川の流れは南西方向から東に変わります。従って、常盤橋を越える道路と一石橋を越える道路が日本橋川の東側で直交します。
常盤橋の西側には常盤橋公園があり、「日本の資本主義の父」と言われる渋沢栄一の像が立てられています。
一石橋、 2000年竣工、2径間連続鋼床版鈑桁橋のネーミングは 橋の北岸・南岸の両方に「後藤」の屋敷があったことから「五斗+五斗=一石」ということでこの名前が付けられたそうで、先に登場した錦橋と似たような経緯によるようです。
現在は日本橋川が曲がっているだけにのようですが、かつては常盤橋から南西に真っ直ぐの方向に外堀が通じ、呉服橋が架かり、一方、一石橋の西方向には道三堀があり、銭瓶橋が架かっていました。いわば、水路の交差点でした。安藤広重の名所江戸八景に「八ツ見のはし」があり、一石橋を含めて、日本橋川の下流方向に日本橋、江戸橋、外堀方向に呉服橋、鍛冶橋、道三堀方向に銭瓶橋、道三橋、日本橋川の上流方向に常磐橋が見えたことから、この名がついているそうです。
江戸時代後半、ここら辺は大変な盛り場で、迷子も多く出たそうで地元、西河岸町の住民により、安政4年1857年に「迷子の道しるべ」が一石橋の南詰めに建立されました。
一石橋の下流の橋は西河岸橋、1925年竣工、3径間鋼製桁橋です。
そして、その下流が日本橋、1911年竣工、
2径間石造アーチ橋です。
そもそもこの日本橋川に沿って歩くというアイデアを思いついたのは何年か前に秋葉原から中央通りを南下して、日本橋を通ったときにこの川は一体どこから流れているのかを知りたくなり調べたことからでした。
日本の道路の起点、道路元標が設置されている場所であり、古くは五街道の起点でした。2003年には橋創建400年、2011年には石橋の架橋100周年を迎えました。
こういった日本を代表する橋が首都高速道路によって覆い被されているのはなんとも情けない限りです。
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