武蔵野線用 千ケヨ 209系500番台 M74編成
103系の置き換えとして1993年4月から京浜東北、根岸、南武線に投入された209系0番台に続き、「第二世代」のVVVF通勤車両として1998年10月に東急車輌製造とJR東日本新津車両製作所で209系950番台10両1編成が落成しました。この車両は次世代の通勤車両(後のE231系)として中央・総武緩行線の103系置き換えのために試作されたものでしたが、既にこの頃、103系は老朽化が進み、故障が頻発していたため、試作車の量産化に向けたプロセス以前に、103系を置き換える必要が生じ、言うなればE231系の登場までの「つなぎ役」として10両編成17本という比較的小規模な所帯としてJR東日本新津車両製作所が初めて独自に設計から製造を担当したのが209系500番台でした。
基本性能は0番台と同等、車体は209系950番台をベースとした2950mmの拡幅車体、先頭車の車体長は0番台では中間車に較べ420mm長いですが、500番台は同じ長さとなりました。そのため、第1、第2ドア間の座席が従来7人掛けだったのが6人掛けとなりました。
2回に分けて製造され、1次車1998年度製は501~509編成、主電動機はMT68A、パンタグラフは「ひし形」PS28B、2次車1999年度製は510~517編成、主電動機はMT73、パンタグラフはシングルアーム式のPS33A、E231系とは異なり、肘が車体中央部を向いています。
17編成は新製後、習志野電車区にラシ51~67編成として配置され、51~62編成は三鷹に転属しミツC501~512編成となりましたが、513編成以降は高頻度に転属を繰り返しています。
ラシ63→ミツ513→ウラ82→ケヨ31→ケヨM71
ラシ64→ミツ514→ウラ83→ケヨ32→ケヨM72
ラシ65→ミツ515→ウラ**→ミツ515→ウラ84→ケヨ33→ケヨM73
ラシ66→ウラ80→ミツ516→ケヨM74
ラシ67→ウラ81→ケヨ34
2007/5/21 西日暮里 ウラ80編成時代の 516編成
山手線においてホームドアの導入が決まり、E231系500番台の6扉サハの廃車、代替用サハ-600、-4600の製造が開始され、三鷹のB27編成が配給輸送用に使用されることとなり、その補充用としてウラ80編成が三鷹に転属となりました。
Tc T M/M' T T T M/M' T'c
C516 516 561 531 562 563 564 532 516 2018/2/15 秋田
Tc M/M' T T M/M' T'c
M74 516 531 562 561 532 516
サハ209-563、-564は秋田に入場中だそうです。
武蔵野線用209系500番台M71~M73編成は京葉線にE233系5000番台の投入が決まり、京葉線用だったケヨ31~33編成からサハ2両を廃車にして転用され、2010年12月4日のダイヤ改正から使用されました。
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