2017年10月の福岡旅行 11 薬院で撮影した西鉄の車両たち 6000形
薬院で撮影した西鉄天神大牟田線の車両、5000形に続いて今回は6000形です。
この形式は西鉄にとっては初の片側4扉通勤車となった形式です。1993年8月26日のダイヤ改正で、西鉄福岡駅の改築工事により、発着番線が3線から2線に縮小されたこと、さらに西鉄福岡~西鉄平尾間の高架化工事で同区間が徐行運転となり、西鉄福岡駅での折り返し時間が短縮されることになり、これらに対処するためにこの改正までに4両編成6本、2両編成3本が投入されました。
西武鉄道が4扉車2000系を投入したのが駅間距離の短い西武新宿線での乗降時間の短縮でしたから動機はよく似ています。
1995年3月からは6000形と共通の車体・内装で制御方式を西鉄初のVVVFインバータ方式にした6050形が登場しました。この形式は1999年までに4両編成5本、3両編成2本が製造されました。
車体
基本的には5000形に準じていますが、屋根部の曲線が緩やかになったこと、前面下部の排障器(スカート)が大型化されたこと、電気連結器が採用され、ジャンパ連結器がなくなったことが相違点です。側窓は2段式ユニット窓から1段下降式大型窓になりました。
台車・機器
台車は5000形10次車より採用された円筒ゴム軸箱支持方式KW-60A、KW-61Aが引き続き採用され、制御方式は抵抗制御、ブレーキシステムは電気指令式直通・発電ブレーキ、CPの電動機は交流式となりました。
連結器はトムリンソン式密着連結器に代わり、96芯電連付き廻り子式密着連結器となりました。非常時には従来の車両と連結可能なようにアダプターが装備されています。
運転台はT字型ワンハンドルマスコンが採用されました。冷房装置は集約分散式能力10,000kcal/hを各車屋根上に4基搭載しています。
6050形は今回、撮影していませんが、GTOサイリスタによるVVVFインバータ制御方式となり、制御装置1基で4台のかご形三相誘導電動機を駆動する1C4M方式とし、そのユニットを2ユニット搭載しています。
←大牟田 天神・太宰府→ **番号
D Mc 60** + M 62** + M 63** + Tc 65** 01-06, 51-55
E Mc 61** + M 63** + Tc 65** 56, 57
F Mc67** + T 69** + Mc 68** 01-03
F編成は6000形の2両編成に1994年4月にサ6900を新製して組み込みんだ編成です。
主要諸元
最高運転速度 110 km/h
起動加速度
2.2km/h/s(6000形) 3.0km/h/s(6050形8M時)
2.7km/h/s(6050形6M時) km/h/s
減速度(常用) 3.5 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
編成定員 3両編成 410人(座席140人)
4両編成 556人(座席192人)
車両定員 先頭車 132人(座席44人)
中間車 146人(座席52人)
車両重量 先頭車 29t
中間車 36 - 38t
最大寸法
(長・幅・高) 19,500 × 2,716 × 4,080 (mm)
(パンタグラフ搭載車全高 4,170mm)
主電動機 6000形 三菱電機MB-3189-B
6050形 三菱電機MB-5058-A
主電動機出力 6000形 135kW
6050形 165kW
歯車比 6000形 83:18
6050形 101:16
編成出力 6000形 1,080kW
6050形3両編成 990kW
6050形4両編成 1,155kW
制御装置 抵抗制御
6000形 三菱電機ABFM-188-15MDHEまたはMDHF
6050形 三菱電機MAP-178-15V44A
制動装置 電気指令式
6000形 三菱電機MBS/MBS-D
6050形 三菱電機MBSA
保安装置 西鉄型ATS
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