2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その10 6000系 part2
1969年に6000系の製造は終了し、この時点でMc+T+T+Mc タイプの編成(A)が3本 Mc+Tc+T+Mcタイプの編成(B)が15本でした。
1971年に高野線で6両運転が開始されるにあたり、Bタイプの編成をAタイプの4両編成と2両編成に組み替えることとしました。
まず、クハ6901形の奇数番号車を1970年から1973年にかけて国鉄の竜華操車場で方向転換し、
C Mc+T+Tc+Mc 1本
D Mc+Tc 7本
E Tc+Mc 7本
腐食部分の修復・床材・内張の新品取り換えなどの更新工事が1985年に始まり、1989年に完了しました。この際に冷房化も進められ、サハ6801形はサハ6601形に形式変更されました。
冷房化は7100系に準じた分散式RPU-1510-R(4500kcal/h)を1両に8台搭載し、パンタは下枠交差式に交換しました。パイオニア台車では重量増に耐えられないのでFS-392C・FS-092Aに交換、サハは旧1000系のFS-355に交換しました。この結果、4連Mc1-T1-T2-Mc2と2連M1-TcもしくはTc-Mc2に変更されました。
4連車では出力140kVAのブラシレスMG TDK-3345-AをT2にCP C-1000PR 2台をT1にに搭載、2連は75kVAのMG、C-100PR CPをクハに搭載しました。
1992年度から1995年度に現行のカラーデザインに変更しました。
登場以来56年間、1両の廃車も出ることなく健在ぶりを示してきた6000系ですが、2017年度末に発表された中期経営計画において2023年度までに順次、新造車への置き換えが示されました。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
上のリンクをクリックされると面白い鉄道記事満載のブログ村。もしくは鉄道コムに飛ぶことができます。
« 2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その10 6000系 part1 | トップページ | 2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その11 6100(6300)系 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 2023年 北九州旅行 その50 山陰線で活躍するキハ40系 その3 キハ47形( 観光列車)(2023.09.27)
- 2023年 北九州旅行 その49 山陰線で活躍するキハ40系 その2 キハ47形( 一般車)(2023.09.26)
- 2023年 北九州旅行 その48 山陰線で活躍するキハ40系 その1 キハ40形(2023.09.25)
- 広島~下関間の山陽本線直流区間で活躍した近郊形電車 その3 117系の時代(2023.09.21)
「民鉄:南海電鉄」カテゴリの記事
- 2018年3月の関西旅行 阪堺電気軌道編 その1 概要(2018.08.26)
- 2018年3月の関西旅行 水間鉄道編 その4 保存車 クハ553(2018.08.23)
- 2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その29 天王寺支線(2018.08.19)
- 2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その28 紀勢西線乗り入れ(2018.08.18)
- 2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その27 和歌山港線(2018.08.17)
« 2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その10 6000系 part1 | トップページ | 2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その11 6100(6300)系 »
コメント