2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その2 50000系 rapi:t
南海電鉄の車両、まずは優等列車に使用される車両からということで、1994年9月4日の関西国際空港開港に合わせて空港連絡特急としてデビューした50000系から行きます。
2018/3/23 なんば駅 9番線に入線し、出発を待つ8:30発rapi:t β 第1編成
関西国際空港は関西地域の発展を期待され開港、50000系は南海電鉄のイメージリーダー車両として期待されたため、50000系の開発は都市計画家の小田靖弘氏がプランナー、建築家の若林広幸氏が車両デザイン担当、東急車輛製造が製造といった構成でプロジェクトが企画されました。
この編成は2月20日から8月末ま予定の桃園メトロ相互連携PRラッピングで第3編成に施されたものです。
車両は単なる移動手段ではなく、もてなしの心に満ちた空間であることとし、エクステリアはダンディ・粋・端正・信頼感・躍動感を具現化し、インテリアはエレガンス・洗練・美的・華やか・豊かさ・ゆとりを具現化し、全体として「ダンディ&エレガンス」をコンセプトとしました。
1編成は6両で構成され、関西空港側から
1号車 クハ50701形 Tc2 38.4t 定員44人 普通席(レギュラーシート)
2号車 モハ50201形 M3 38.0t 定員60人 普通席
3号車 サハ50601形 T1 36.5t 定員46人 普通席・トイレ・自販機・車椅子スペース
4号車 モハ50101形 M2 38.0t 定員48人 普通席・CAT荷物室(*)
5号車 モハ50001形 M1 37.0t 定員31人 特別席(スーパーシート)・トイレ
6号車 クハ50501形 Tc1 38.0t 定員23人 特別席
(*)なんばOCAT(大阪シティエアターミナル)でのチェックイン、航空手荷物の預託業務に対応した荷物してでしたが、2001年になんばOCATが閉鎖されたため、現在は使用されていません。
2クラス制を採用したのは南海では最初でした。
2018/3/23 天下茶屋 大阪万博誘致ラッピングの第4編成 2/20から11月までの予定
車体は普通鋼製 車体長は20m、幅は居住性の向上から2850mmに、客用扉はプラグドアで各車1か所で奇数号車はなんば寄り、偶数号車は関西空港寄りに
外観は一度見たら忘れられない鉄人28号スタイルの前頭部、側面窓は航空機のイメージを取り込んで楕円形としました。外部塗色は海から空へ飛び立つ関西空港のイメージから、空と海のきらめき感を表現した濃紺色(ラピートブルー)としました。
車内は特別席、普通席ともに開放型客室とし、客室とデッキ間には上下2段の荷物置き場を設置し、仕切り壁には幅1090mmの両開き自動扉を設置しました。天井形状は半楕円形で座席上の荷物棚は旅客機同様の蓋が締まるハットラック方式としました。
普通席は通路を挟んで両側2人掛け、特別席は通路を挟んで1,2人掛けとなっています。シートピッチは普通席が1030mm、特別席が1200mmで有効幅は普通席が460mm、特別席1人掛けが480mm、2人掛けが485mmとなりました。
機器・制御方式
制御方式はGTOサイリスタ素子によるPWM形VVVFインバータ方式で1台で4台の主電動機を制御する1C4M方式です。2014年2月から開始されたリニューアル工事でGTO素子からIGBT素子に変更されました。
主電動機は出力180kWのかご型三相誘導電動機で、ブレーキは回生ブレーキ併用全電気指令式電磁直通空気制動方式、駆動方式はたわみ板継ぎ手式平行カルダン駆動方式です。歯数比は85:14(6.07)で、設計最高速度は120km/hです。
台車はボルスタレス台車、集電装置は2号車と5号車に下枠交差式パンタを2基搭載しました。
補助電源装置は1号車と6号車に当初はDC-DCコンバータを搭載していましたが、リニューアル時に140kVAのSIVに交換されました。3両分の給電を行います。
編成は6両編成が6本製造されました。1995年に南海の車両としては初めて鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しました。
現行ダイヤでの速達タイプがラピートαでなんば・新今宮・天下茶屋・泉佐野・りんくうタウン・関西空港に停車、上り20時以降、下りは平日朝に運行
通常タイプがラピートβでなんば・新今宮・天下茶屋・堺・岸和田・泉佐野・りんくうタウン・関西空港に停車、毎時2本の頻度で運行されています。
全車指定席制で特急料金はレギュラーシート利用、空港線内(関西空港~泉佐野)のみの場合100円、それ以外の区間510円、スーパーシート利用の場合、区間にかかわらず720円です。
私自身、いつだったか忘れましたが関西空港からなんばまで一度乗車しました。
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