2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その14 22000系から2200系、2230系
南海本線の支線用に活躍する車両として22000系「角ズームカー」から改造された2200系、2230系も存在します。2018年3月の旅行では2200系も偶然撮影していたので紹介します。
以前、登場しましたが南海高野線はなんば~橋本間が通勤路線であるのに対して、橋本以南は山岳路線であり、両線を通して運転することを南海では「大運転」、それが出来る車両をズームカーと言います。
1957年に新性能ズームカーとして登場したのが21000系でその湘南型2枚窓スタイルは今でも大井川鐡道で見ることが出来ます。21000系4連では河内長野以南の混雑に対処できないとのことで増結用2連として1969年10月から1972年6月にかけて1300mm両開き扉で登場したのが22000系でした。ズームカーであるため、17m車で2扉でした。シートも全席ロングシートでした。全部で16編成32両製造されました。
モハ22001 Mc1-モハ22001 Mc2
登場時から昇圧対応で主電動機は絶縁強化したTDK-820-E、制御装置は抵抗制御8M1C方式、南海初でしたが、MMC-LHTB-20D、MGはTDK-366-B(5.5kVA)、CPはC-1000でした。歯車比は83:12でした。ブレーキは電磁直通式で発電ブレーキも装備されていました。
2018/3/23 和歌山市
同駅の電留線で休んでいた2201F 一見すると17m2扉の7100系のように見えます。
1次車 1969/10 22001-22008
2次車 1970/9-10 22009-22028 冷房準備工事車 MG,主抵抗器の容量増加、パンタは下枠交差タイプ
3次車 1972/6 22029-22032 新製冷房車
1994年の更新時に大運転継続用に3編成が2200系となりました。形態的特徴は併結運転に備えた幌枠の存在でした。
2201-2251
2202-2252
2203-2253
しかし、併結相手の2000系との相性が悪く、2000年から支線用に転用となりました。このときにワンマン運転対応改造がなされました。
最初から支線用に改造されたのが2230系でした。こちらは幌枠や電連は最初から外されました。
2231-2281
2232-2282
2233-2283
床面高さを60mm上げるために台車心皿部、および側受け部に60mm厚のスペーサーを挟みました。また連結器なども交換しました。
さらに、現在は和歌山電鐵となった貴志川線用に改造された編成
2271-2701
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2276-2706 もありました。
さらに2203Fは今回は撮影していませんが、観光列車「天空」に再改造されています。
形式 モハ2208形2208-モハ2258形2258 ちなみに58はコーヤとかけているそうです。
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