西鉄貝塚線の車両たち 概要編
2017年10月の福岡旅行では訪問しませんでしたが、これまで九州大学との共同研究などで箱崎キャンパスを訪問した際、貝塚地区に宿泊し、周辺散策で西鉄貝塚線の写真をよく撮りました。
ということで今回からは貝塚線の車両について触れようと思います。
先日の記事にあるように現在の貝塚線は1924年5月23日に博多湾鉄道汽船が開業したもので、当初の区間は新博多(後の千鳥橋)~和白間でした。
翌1925年の7月1日には和白~宮地岳間が開業しました。1929年8月16日には全線直流1500Vにて電化されています。1942年9月19日、九州電気軌道と合併、さらに同月22日には西日本鉄道と改称され、宮地岳線となりました。1950年5月15日には新博多駅を西鉄博多駅などに改称、1951年7月1日には宮地岳~津屋崎間が開業しました。
1954年3月5日には西鉄博多~西鉄多々良間(競輪場前)を標準軌に改軌、電圧を600Vに降圧、同区間を福岡市内線に組み入れる動きがありました。しかし、1979年2月11日、福岡市内線は全廃され、1963年に新博多から改称された千鳥橋~貝塚(1962年11月1日に競輪場前から改称)間が廃止となりました。
1985年には福岡市地下鉄と一体の駅施設とするために貝塚駅が津屋崎方に160m移動し、1986年11月12日、福岡市地下鉄2号線(箱崎線)が貝塚駅まで開業しました。
2007年4月1日、西鉄新宮~津屋崎間が廃止、線名が貝塚線に改称されました。
同一会社でありながら、軌間が違う路線、東京では京王電鉄の京王本線と井の頭線のような例が思い浮かびますが、西鉄の天神大牟田線、貝塚線も歴史的に異なる会社の合併によるものなのですね。
西鉄発足後、この路線は幹線ではないとの理由で専用の新車は製造されず、国鉄払下げ車両の後は、すべて天神大牟田線で使用された車両の転属でまかなわれてきました。軌間が1067mmのため、転属に当たっては西武鉄道や他社の廃車発生品の台車や機器を流用しています。さらに連結器も天神大牟田線の車両のように密着連結器ではなく、旧国鉄と同じ、柴田式自動連結器を使用しています。
私の写真コレクションにおいては既に引退した300形、313形、そして現在活躍中の600形の写真がありますのでそれらを次回以降の記事で紹介します。
最後まで読んで戴きありがとうございます。
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