2018年3月の関西旅行 阪堺電気軌道編 その2 モ161形
2日程、別の記事の割り込みがありましたが、阪堺電車、車両編を進めます。
最初の阪堺鉄道との接点は1980年代天王寺で走行写真をスナップしたのが最初でした。
乗車は2010年12月のことで、天王寺から、一日フリー乗車券で住吉、浜寺公園、さらに恵美須町まで乗りました。その後しばらく撮影は遠ざかっており、今回の旅行で久しぶりに新今宮で撮影しました。保存車に関しては2016年9月の関西旅行で浜寺交通公園のモ121形を撮影しました。
2010/12/6 恵美須町 モ161
モ161 このときはこういった塗装でしたが、2011年に1965年当時の塗装に復元されワンマンカ―の表示は撤去、窓枠、ドアは茶色、車体はグリーン、屋根は鉛丹色になりました。
まずはモ161形からゆきましょう。南海鉄道時代の1928年から投入された車両で、御年90歳となります。161-170が川崎車輛(現、川崎重工業車両カンパニー)で製造され、171-176が1931年に田中車両(現、近畿車輛)と大阪鉄工所(現、日立造船)で製造されました。
2010/12/6 住吉 モ163
1928年 川崎車輛製ですが、既に廃車となっており、部品取りのため、保管されているそうです。
16両が製造されましたが、173、164、176が戦争で被災し、戦後、制御器を多段式間接制御器(PM-2A)に変更しモ301形301,303,304になり、モ151形の155,156が二代目174、二代目175となったため、15両体制となりました。
1976年からモ301形とともにワンマン運転対応改造が施工され、前面に方向幕設置、運転台側から向かって右側の扉が閉鎖され、2扉車に改造されました。161-168は車掌乗務も可能なように改造され、非ワンマンだった平野線にも使用されました。
2010/12/6 神ノ木 モ165
1928年、川崎車輛製、既に廃車、車体は現存しているそうです。
低床路面電車として我が国で最初の連結総括運転車両でしたが、1961年5月以降、連結運転は終了し、連結器は撤去されました。
2010/12/6 我孫子道車庫 モ168
1928年、川崎車輛製、既に廃車となっており、貝塚市のレストラン「森の小径」敷地内に保存されているとのことです。
空気ブレーキは当初、非常弁付き直通空気ブレーキ(SME)を装備していましたが、連結器撤去以来、保守管理の手間を減らすために1980年から単行運転用空気ブレーキ(SM-3)に交換されました。
1983年12月 天王寺 モ169
1928年、川崎車輛製、既に廃車、解体済み
冷房化も検討されましたが、屋根構造が枕木方向の細い鋼製梁と木造キャンバス張りのため冷房装置の設置は不可能と判断され、断念しました。
2013年から2014年にかけてICカードリーダの設置、自動放送の更新が行われましたが、行先表示器はそのままで唯一の幕式となっています。
2018年3月時点で運用中なのは、161、162、164、166の4両です。
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