2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その17 9000系
南海9000系は8200系で採用されたバーニア抵抗制御・界磁チョッパ制御方式を採用し、南海本線用車両として初のオールステンレス製車体とした20m級両開き4扉通勤車です。また回生ブレーキ付き車両としても南海本線では初でした。
特急「四国」などで長年使用された旧1000系の陶太を名目に1985年から1988年にかけて32両が東急車輌製造で製造されました。
主要諸元
最高運転速度 110 km/h
設計最高速度 115 km/h
起動加速度 2.5 km/h/s
減速度(常用) 3.7 km/h/s
減速度(非常) 4.0 km/h/s
全幅 2744 mm
車体 ステンレス
主電動機出力 160kW MB-3280-BC
駆動方式 WNドライブ
歯車比 85:16 (5.31)
制御装置 バーニア抵抗制御・界磁チョッパ制御 VMC-HTB-20B
制動装置 回生制動併用電気指令式ブレーキ
台車 住友金属工業FS-392B/092
CP C-2000L (M2車) SIV BS-483K2(M2車)に搭載
1次車 1985/3 9001-9006 9501-9506 4両固定編成3本
2次車 1986/10, 1987/5 9007-9012 9507-9512 1986/10に6両固定編成1本が竣功し、1987/5に竣功した車両で編成替えがなされ、最終的に4両編成3本に
3次車 1988/3 9013-9018 9513-9514 6両固定編成1本と、電動車1ユニットは2次車の6連化用に
9000系は高野線の8200系とよく似た額縁スタイルであり、誤乗防止のため、緑の帯が窓下に巻かれて登場しました。前面窓ガラスは屋根近くまで延長され、この系列から車両番号が前面に示されるようになりました。
4両編成はSIVが1基しか搭載していないため、トラブル発生時を考慮して、2編成併結の8連、もしくはサザン、サザンプレミアムの自由席車として12000系との併結で使用されることが多いようです。6両編成は、運用上の制限なくあらゆるタイプの列車に使用されています。
今年更新を迎えるようで、8200系同様界磁チョッパ制御の部品入手の問題があり、VVVFインバータに換装も考えられるとことです。
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