2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その18 大阪府都市開発3000系
大阪府都市開発(現、泉北高速鉄道)が1975年から1990年までの16年の長きに渡って60両投入したのが、南海6200系をベースとした3000系でした。
基本設計は南海6200系ですが、初期車は製造コストを減らすためや、複数の製造メーカーの入札対応のため、外板はステンレス、内部構体は普通鋼製のセミステンレス構造となりました。
6200系とは異なり、高野線三日市以南の急勾配区間に乗り入れはしないため、抑速ブレーキ用の抵抗器増設はしていません。
1985年以降に製造された車両(4連3本)はオールステンレス構造となりました。60両全車が東急車輌製造で製造されました。
主要諸元
最高運転速度 100 km/h
設計最高速度 120 km/h
起動加速度 2.5 km/h/s
自重 27.0 t(3500形)
38.0 t(3000形)
全長 20,825 mm
全幅 2,740 mm
全高 4,160 mm
車体 ステンレス
駆動方式 歯車式平行可とう駆動式
制御方式 電動カム軸式抵抗制御
制動装置 発電ブレーキ併用電磁直通ブレーキ
保安装置 ATS-N/ATS-PN
6両と4両の固定編成、一時的に3517Fが8両であったこともありましたが、編成の自由度を増すため、1999年度に6両編成(3511F, 3513F, 3517F)の中間車2両を抜き取り、運転台を取り付けて2両編成としたのが、50番台でした。前照灯は泉北7000系と共通のコンビネーションランプ、運転台機器は100系の廃車発生品の一部が流用となりました。
2012年11月のダイヤ改正では3000系の運用に余剰が発生したため、12月には大阪府都市開発の車両として除籍になり、6200系との共通性から、なんと南海本線で第二の車生を送ることになりました。南海に転属した3000系に関しては明日の記事で触れます。
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コメント
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B767-281様お早うございます。南海、なかなか面白いです。転籍した車と言えば臨海線から八高線に移った205系を思い出しますが、もう廃車になってしまったようです。昨日から京都に来ています。今日いっぱい研修で缶詰🥫ですが、明日からお得意の関西散歩をする予定です。南海訪ねてみます。
投稿: 細井忠邦 | 2018年8月 5日 (日) 06時54分
細井忠邦さま、おはようございます。
わたしも今年3月に昨年の近鉄に続いて、関西の私鉄も撮っておかなくてはということでまず南海を訪問したのですが、ステンレス車の長寿命のお陰で、昔撮った写真との繋がりもあり、結構面白くなってきております。
八高線のケースは臨海高速の70-000系から209系3100番台ですね。こちらはまだ現役のようですが、似ていますね。
関西の旅、是非お楽しみ下さい。私も今年は岡山あたりをと考えてはいましたが、集中豪雨の影響で頓挫致しております。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2018年8月 6日 (月) 05時11分