2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その26 加太線 part1
2018年3月の関西旅行では、南海本線になんばから和歌山市まで乗車し、加太線と和歌山港線を初めて訪問しました。これまで、関西空港関係で南海を利用したことは何度かあり、泉佐野までは乗車経験がありましたが、泉佐野以南の南海本線に乗車するのも実は初めてでした。
南海本線には岸里玉出から分岐する高野線も一部である汐見橋線、羽衣から分岐する高師浜線、泉佐野から分岐する空港線、みさき公園から分岐する多奈川線、紀ノ川から分岐する加太線、和歌山市から伸びる和歌山港線といった支線が存在します。
和歌山市 NK45 2.6 km
紀ノ川 NK44 0.0
梶取信号所 1.2
東松江 NK44-1 2.6
中松江 NK44-2 0.7
八幡前 NK44-3 1.1
西ノ庄 NK44-4 1.1
二里ケ浜 NK44-5 0.7
磯ノ浦 NK44-6 0.9
加太 NK44-7 2.5 全線9.6km
これらの中で加太線は加太軽便鉄道が1912年に和歌山口(後の北島)~加太間を開業した路線で1914年には紀ノ川橋梁が完成して和歌山口(2代目)~北島間が延伸され、南海鉄道とも接続するようになりました。1930年には全線電化され社名も加太電気鉄道になりました。1942年2月1日には南海鉄道と合併し、南海鉄道加太線となりました。
2018/3/23 走行中の車内から撮影した現在の紀ノ川橋梁
南海鉄道が太平洋戦争のさなかの1944年6月1日、関西急行電鉄と合併し、近畿日本鉄道と言っていた頃、松江線紀ノ川~東松江間が開業し、貨物列車の運行が開始され、1984年2月まで住友金属和歌山製鉄所への資材・製品輸送の貨物列車が東松山駅経由で運行されていました。一方、旅客列車も従来の北島経由から紀ノ川で南海本線から分岐するルートに1950年から変更されました。貨物列車の新ルート設定は紀ノ川鉄橋が重さに耐えられないからであったと思います。
和歌山市~北島~東松江間の従来のルートは1950年9月のジェーン台風により、紀ノ川橋梁が倒壊し、休止となり、1966年に廃止となりました。尤も、この橋梁は鉄道橋から道路橋、二輪車と徒歩での通行が可能な河西橋として現存しています。
現在、和歌山市駅からワンマン車両、7100系2連もしくは2200,2230系で運行されており、なんば方面から加太に向かう場合、和歌山市まで乗車して加太線に乗車しても、和歌山市駅で下車しなければ和歌山市~紀ノ川間の重複乗車は認められています。
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