2018年3月の関西旅行 南海電鉄編 その27 和歌山港線
南海の支線シリーズ、今回は和歌山港線です。
和歌山市 NK45 0.0km
和歌山港 NK45-1 2.8
和歌山市駅のホームですが、サザンなどの直通列車のホームと、区間折り返しのホームがあり、後者は6番線のホームと7番線のホームを線路を分断させて造っています。現時点での東村山駅の国分寺線、西武園線のホームとよく似ています。
1956年、南海四国航路の開路に合わせて和歌山市~和歌山港(後の築港町)間が開業しました。1971年には県が計画した木材輸送のため水軒まで延伸されましたが、すでにその当時、木材輸送はトラックの時代となっており、一度も輸送が行われることなく、2002年に和歌山港~水軒間は廃止されました。廃止直前、和歌山港~水軒間の旅客輸送は1日、わずか2往復でした。
和歌山市~和歌山港間に現在は途中駅は存在しませんが、かつては久保町、築地橋、築港町が存在しました。これらの駅も2005年11月27日に廃止されました。
2018/3/23 現在の和歌山港線の運行頻度、1時間に1本あるかないかです。
南海グループの南海フェリーが和歌山港と徳島港(小松島港)を結んでおり、1985年3月までは国鉄小松島線が徳島側のアクセス鉄道の役割を担っていました。今では明石海峡大橋の開通で利用客は激減しましたが、神戸淡路鳴門自動車道の通行料金の高さを考慮すると大型トラックや自家用車の利用客にとってこちらのルートは魅力的なようです。2007年2月までは南海淡路ライン(泉佐野港 - 津名港間)が存在しましたが、廃止後は南海グループ唯一の航路となりました。
時刻表によると和歌山から徳島にフェリーは2便から9便まで運航されており、8:30発の4便以降は全てなんば発のサザンと接続しています。運賃は大人片道普通船席で2000円です。徳島から和歌山の場合は2便から8便までサザンが接続しています。
明石~淡路島~鳴門経由のルートの開通で輸送人員的には押され気味ですが、四国から和歌山へ、あるいは大阪南部へのルートとして、あるいは災害時のバックアップルートとして現在も貴重な役割を果たしています。
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コメント
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おはようございます。
この和歌山と徳島のフェリー、とても重要なのです。
原付だと 明石海峡大橋を渡れず、タコフェリーも廃止!
四国へ原付で渡るルートとして重要さを増しているんです。
小豆島経由では遠すぎます!
淡路島在住の友人、原付で神戸へ来れなくなりました。
投稿: 準急豊島園 | 2018年8月17日 (金) 04時39分
準急豊島園様、おはようございます。
確かに連絡橋ができても道路が高速道路であれば、原付は通行不可なんですね。まさに原付愛好家にとってみれば、一般道も併設して欲しいと感じますね。
そういった意味で和歌山~徳島ルートは貴重ですね。九州への八幡浜~別府・臼杵ルートも同じですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2018年8月18日 (土) 06時34分