2018年3月の関西旅行 水間鉄道編 その5 水間観音駅と水間寺
水間鉄道シリーズ、その1の記事でも触れましたが、この鉄道は水間観音駅から徒歩7分ほどの距離にある、水間寺参詣の足として開業したものでした。
水間寺は天台宗(大乗仏教の宗派のひとつで妙法蓮華経を根本経典とし、最澄(伝教大師)によって日本に伝来)の別格本山の寺格を与えられた寺です。寺伝によると天平年間(729~749年)に聖武天皇の勅願により、行基が開創したそうです。
水間の由来は本堂の裏を流れる小川にあったとされる滝に竜神が現れ、行基に聖観音像を授けたそうで、小川は2つの川が合流していたので水間と名付けたそうです。
本堂は何度か焼失していますが、現在の本堂は1811年に再建されたものだそうです。新西国三十三箇所観音霊場第4番札所となっています。
1999年2月17日に登録有形文化財に登録されました。
因みに初詣の際に近畿・関西地方ではどういった神社や寺院に多くの人が訪れるのか、調べてみると
伏見稲荷大社(京都府京都市伏見区):約277万人
住吉大社(大阪府大阪市住吉区):約260万人
生田神社(兵庫県神戸市中央区):約155万人
八坂神社(京都府京都市東山区):約100万人
春日大社(奈良県奈良市):約95万人
湊川神社(兵庫県神戸市中央区):約90万人
橿原神宮 (奈良県橿原市):約76万人
伊勢神宮(三重県伊勢市):約62万人
大阪天満宮(大阪府大阪市北区):約55万人
大鳥大社(大阪府堺市西区):約50万人
北野天満宮(京都府京都市東山区):約50万人
西宮神社(兵庫県西宮市):約50万人
日本全国で初詣客50万人を超える神社が32か所ある中で近畿・関西圏にあるものは12あります。
2012年度?のデータ(こちらのサイトを参考にしました)
ホーム脇にはカフェ風の建物があり、待合室と表示されています。
さらにネットで関西地方の寺社参詣鉄道について調べると興味深い論文を見つけました。
関西には古くから有名な神社・仏閣が多く存在し、日本人の昔からの信仰心とレジャーのメインが参詣であったことから,参詣鉄道が明治から大正期に多く開設されたこと、さらに有名な参詣対象が深山にあったこともあり、鋼索鉄道(ケーブルカー)が多く開通しました。しかし、昭和期になるとレジャーが多様化し、モータリゼーションの発達でドライブウエイなども設けられ、廃止に追いこまれる鋼索鉄道も多くありました。さらに沿線の都市化が進み、当初とは違った方向で存在価値を見出している鉄道も多いということです。
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