2018年3月の関西旅行 近畿日本鉄道編 その2 各線と駅 橿原神宮前駅
2018年3月の関西、近鉄沿線を巡る旅での各路線と駅の紹介記事、今回は
8) 橿原神宮前駅 広軌の橿原線と狭軌の南大阪線の接点 です。
橿原神宮は明治23年(1890年)3月に創建されており、この辺の神社としては比較的新しい方です。この地が選ばれた理由は古事記や日本書紀における記述で初代の神武天皇が「橿原の宮」で即位しとあり、橿原宮跡地は畝傍山東南の地と考えられることからこの地が選ばれたそうです。
この駅はもともとこの辺りにあった3つの駅を統合して、現在の位置に駅が出来たそうです。
最初は1923年3月21日に大阪電気軌道畝傍線(現在の橿原線)平端~橿原神宮間が延伸した際に旧橿原神宮前駅が開業しました。同年12月5日、吉野鉄道が旧橿原神宮前~吉野口間を開業し、大阪電気軌道の旧橿原神宮前駅に接続しました。
一方、現在の南大阪線を経営していた大阪鉄道(関西本線の大阪鉄道とは別の会社)は1923年4月に大阪天王寺(翌年、大阪阿部野橋と改称)まで乗り入れを果たし、1929年には久米寺駅(現在の橿原神宮前駅の狭軌線部分)まで路線を伸ばし、吉野鉄道との乗り入れも開始しました。このときに大和池尻と久米寺の間に橿原神宮駅が新たに設置されました。
その後、大阪電気軌道が吉野鉄道を吸収し、旧橿原神宮前から久米寺間を三線軌条として久米寺駅まで乗り入れるようになりました。
1939年3月には吉野線、7月には畝傍線の新線切り替えが行われ、久米寺駅が橿原神宮駅駅と駅という字が入る駅に改称されました。さらに8月には大阪鉄道の橿原神宮駅が廃止となりました。
1940年の皇紀2600年祭の際に橿原神宮周辺整備事業により、大阪鉄道の久米寺駅も橿原神宮駅駅と改称されました。
その後、近畿日本鉄道になるまでの会社名の変更があり、現在の橿原神宮前となったのは1970年3月1日のことでした。
2018/3/24
広軌側ホームの構内踏切から吉野線方向を見る。
5組の線路のうち、左2組が吉野線から通じる狭軌線、右側3組が広軌線。
吉野線からの列車が0番ホームに入線し、広軌線の列車に乗り換えしやすいように、さらに狭軌線の車両が全般検査、重要部検査などで五位堂検修車庫に入庫する際に駅東側の台車交換施設で仮台車に履き替え、事業用車に挟まれ、台車は事業用車両に積載し、運ばれます。
こちらは南大阪線、吉野線の接続駅となっており、特急列車の交換も行われる。
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