2018年3月の関西旅行 阪堺電気軌道編 その8 保存車モ121形(モ130)
台風21号が大変な傷跡を残して去った後、9月6日木曜日午前3時8分頃には北海道胆振地方を震源とする震度6強(マグニチュード6.7)の地震があり、道内全ての火力発電所が停止し、道内全戸の295万戸が停電となりました。北海道電力泊原発も外部電源を喪失し、非常用ディーゼル発電機で使用済み核燃料を冷却している状態だと言います。地震で山肌が崩壊し、住宅が土砂にのみ込まれ生き埋めになった方々も多数いるとの情報が入っています。
昨日の関西の惨状に続き、今日は北海道と連日の大災害の発生にこんなことが連日起こっていいものかと思う次第です。
阪堺電軌のモ121形は先日のモ701形の記事でも登場しましたが、1967年に南海電気鉄道が大阪市交通局から大阪市電1601形を譲受したものです。
1601形は大阪市電初の鋼製車両で1928年に藤永田造船所で75両、梅鉢鉄工所で25両、半鋼製車両として落成し、当時としては極めて先進的な車両でした。太平洋戦争中の大阪大空襲で天王寺車庫の被災で55両が廃車になりましたが、戦後残った45両が改修され、1958年から1961年にかけては外板の張替え工事も実施されました。
車内には南海電車、阪堺線、そして各地の路面電車の写真が展示されています。
南海大阪軌道線には木造車モ101形淘汰のため10両が譲渡され、番号は以下のように整理されました。
阪堺 戦後 戦前
モ121←1602←1612
モ122←1607
モ123←1608←1637
モ124←1611←1661
モ125←1612←1662
モ126←1614←1664
モ127←1615←1665
モ128←1620←1670
モ129←1633←1683
モ130←1639←1694
加速性能が良く、大型車体のため収容力があり、乗務員からも評判は良かったとのことでした。2000年に最後の一両モ130が廃車となり、形式消滅しました。廃車後、一部の車両から、制御装置、ブレーキ、営業用装置がモ601形に再利用されたのは昨日の記事で記した通りです。
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コメント
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B767−281様 今晩は。阪堺電車、最初に乗った時は東急世田谷線のイメージでしたので、高速振りに驚いた思い出があります。そのような中でも速度が出せない電車があるとはびっくりです。きちんと設計しているのでしょうが、思惑通りにいかないとは。さて私も台風で関空を始め関西地区の惨状に目を疑った後に北海道の地震にまたまたびっくり、やはり中国の故事に言う「治世が乱れると天変地異が起きる」が当たっていると思います。しかもこの天災を利用して討論会を少なくしようとは。呆れるばかりです。(まあ対抗馬のi氏がいいとも思えませんが)最後にいい話題を。宮の坂駅前に保存されている緑の電車、募金を募ったおかげで再塗装され綺麗になっています。
投稿: 細井忠邦 | 2018年9月 7日 (金) 20時50分
細井忠邦さま、おはようございます。
わたしも安倍政権が続くと、ますます世の中おかしくなるのではと感じています。
相次ぐ災害の発生と政権との関係は直接関係ないかもしれませんが、今回の災害後の首相発表とかいって死者数をわざわざ首相が発表したり、いつまでに○○を復旧しますとか、現場にプレッシャーかけるような発表をしたりと、まるで自分が全て知っている、自分が先頭に立ってやっている感を示すための発表を繰り返しているのが非常に不愉快ですね。
確かに石破氏の安全保障論は危険ですが、まずは安倍晋三を引きずり下ろして欲しいと思うほどですね。
宮の坂の601号、綺麗になりましたか今度行ってみてみます。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2018年9月 8日 (土) 05時19分