2018年3/10月の関西旅行 近畿日本鉄道編 その5 一般型車両 大阪線 鮮魚列車
今回から、近鉄大阪線の一般型車両の話題に移りますが、最初に取り上げるのは伊勢・志摩で獲れた海産物を大阪で販売する魚介類行商人のために設定されている団体専用列車、近鉄名物の鮮魚列車です。
1963年9月21日のダイヤ変更から設定され、「伊勢志摩魚行商組合連合会」の行商人のための専用・貸し切り列車で一般乗客は乗車することが出来ない列車です。利用する際には乗車券(定期券)とともに近鉄が承認した会員証、鮮魚を運ぶための手回り品切符が必要となるそうです。
宇治山田と大阪上本町を結んでおり、停車駅は宇治山田駅 - 伊勢市駅 - 松阪駅 - 伊勢中川駅 - 榊原温泉口駅 - 伊賀神戸駅 - 桔梗が丘駅 - 名張駅 - 榛原駅 - 桜井駅 - 大和八木駅 - 大和高田駅 - 布施駅 - 鶴橋駅 - 大阪上本町駅で、現行ダイヤでは上りは宇治山田6:09発→大阪上本町8:57着。下りは大阪上本町17:15発→松阪19:33着となっています。
最盛期は200人を超える利用客がいたそうですが、自動車の普及、高齢化、後継者不足などで2008年の時点で50名ほどに、現時点ではもっと減っているかもしれません。
車両は最初、2200系や初代1400系などの一般車両やそれらを用途変更・改番した荷物電車が使用され、1970年代後半から1989年までは600系(2代目)(1983年に改番)が使用され、1989年から2001年まで通勤用1480系を改造した1481系が使用され、2001年11月19日から今の急行用2680系を専用車に改造した2683Fが使用されています。配置は高安検車区です。因みに運用時の待機は大阪では高安検車区、三重では明星検車区となっています。
2015/12/19 土浦 行商人が柳行李を置き、背負うのにちょうどよい高さに設定されており、普通に腰掛けるには座板が高すぎるベンチ
かつては日本全国で行商列車が見られ、常磐線などでも休日の早朝などに上り列車に乗ると行商集団に出くわすことがあり、土浦や荒川沖などの駅では荷物を置くための少し高めの荷台などが数年前まではホームにありましたが、最近は見かけなくなりました。
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