2018年3月/11月の関西旅行 近畿日本鉄道 その8 けいはんな線 7020系
けいはんな線の長田~生駒間は東大阪線として、沿線の宅地開発の進展で混雑が激化した近鉄奈良線のバイパス的役割を持って開業しました。一方、生駒~学研奈良登美ヶ丘間は1982年に当時の国土庁が発表した「関西学術研究都市基本構想」に基づく関西文化学術研究都市を結ぶ路線として東大阪線を延伸する形で建設されました。
建設費の関係から補助を受けられる第三セクター方式が採られ、1998年に奈良生駒高速鉄道が設立され、建設に当たり、完成後は同社が施設を保有する第三種鉄道事業者、近鉄が運営に当たる第二種鉄道事業者となる上下分離方式となり、2000年に着工、2006年3月27日に開業しました。
この開業に際して製造されたのが7020系です。路線が延長され、運行距離が伸びるための編成増備として、2004年から2005年にかけて6連4本(7021Fから7024F)が製造されました。ちょうどこの時期は他の近鉄線で「シリーズ21」が製造されていた時期ですので、それに準拠したバリアフリー設備の設置、細部の設計変更が実施された車体となりました。尤も、7020系は近鉄ではシリーズ21の仲間には入っていません。
長田←ク7120-モ7220-サ7320-モ7420-モ7520-ク7620から組成されています。
主要諸元
編成定員 790(258)人
車両定員 (Tc1・Tc2)125(39)人 (M1・T・M2・M3)135(45)人
台車 KD-92B・KD-92C
主電動機 MB-5104A
主電動機出力 145 kW × 4
歯車比 14:103(7.36)
編成出力 1,740kW
制御方式 IGBT素子VVVFインバータ制御
制御装置 三菱電機製
型式:MAP-154-75V131
制動装置 KEBS-21A
VVVFインバータはGTO素子からIGBT素子となり、4編成とも三菱電機製の制御装置を搭載しています。主電動機出力も140kWから145kWにアップし、高速運転性能が向上しました。
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生駒トンネルを通過できるのがけいはんな線の醍醐味ですな
投稿: にゃんきち | 2018年12月28日 (金) 19時26分
にゃんきちさま、おはようございます。
生駒トンネルと言えば、近鉄の前身が鉄道事業を興した大阪~奈良間の要衝であり、まずは奈良線が使用、その後車両規格の問題で新生駒トンネルを建設、そしてけいはんな線開業の際に旧生駒トンネルの一部がけいはんな線トンネルになったのですね。
石切側から入って行く景色良いですね。
投稿: B767-281(クハ415-1901) | 2018年12月29日 (土) 06時09分